TOEIC Part5 文法問題のテスト対策と解き方のコツ

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TOEIC Part5 文法問題の対策と勉強法【Part5をスムーズに回答する方法を紹介します】 TOEIC
悩んでいるひよこ

TOEIC Part5のテスト対策を知りたい人

「いつもPart5で時間を消耗してしまいます…どれくらいの時間配分で回答するのが適切なのかな?難しい設問があった時はどうすれば良い?Part5の適切なテスト対策を教えて下さい!」

このような疑問を解決します。

皆さん、こんにちは。IF30のほろほろ(@investfrom30)です。

TOEICのPart5で時間を消費しすぎて、いつもリーディング・セクションは時間切れに終わることが多かったです。

社会人になって4ヶ月で860点を達成したときに、「Part5が一番重要だな」と感じて、テスト対策の中心にしました。

もしかしたら、皆さんもこのような悩みを抱えているかもしれません。

設問って全部読んだ方がいいのかなぁ?部分読みで大丈夫?

Part5の回答に時間がかかってしまう…良い方法があれば教えてほしい

分からない設問があったら消去法で回答するの?

このようなPart5の文法問題に関する悩みや疑問に対して、適切なテスト対策と解き方のコツを解説していきます。

Part5に出題されやすい8つの練習問題を準備していますので、解き方のコツを活用して挑戦してみて下さい。

この記事で分かること

  • Part5の点数配分や回答に必要な知識を理解する
  • Part5は時間配分も大切!1問20秒が適切な回答時間
  • 中級者までは全部読み、上級者は部分読みもOK
  • Part5が苦手な人は問題文を分けて考えてみる
  • Part5に出題される8つの問題パターン
  • Part5のスコアアップを目指す効率的な勉強法

TOEIC Part5の対策の重要性

お手元にお揃いですか?

IF30のTOEICテスト対策の記事は、公式問題集にできるだけイメージを合わせて作成しています。
まだ、お持ちでない人は効率的にテスト対策ができる公式問題集から始めることをおすすめします。

【効率的に】TOEIC公式問題集の正しい使い方【スコアアップ】

Part5はリーディング・セクションの一番始めのパートです。

Part5をスムーズに回答することができれば、その後に続くPart6とPart7に十分な時間を残すことができます。つまり、TOEICで高得点を狙いたい受験者はPart5でスタートダッシュを決める必要があるということです。そういった意味でPart5のテスト対策は非常に重要と言えるでしょう。

TOEIC Part5の概要

まずは効果的なテスト対策のためPart5の概要を理解していきます。
相手の性格を知ってこちらから寄り添っていくことが大切です。

内容

Part5は短文穴埋め問題と呼ばれており、リーディング・セクションのNo.101〜No.130に位置しています。全部で30問が出題されます。

Part5は品詞・時制などの文法や語彙力が試される問題が幅広く出題されます。
文法も英単語も知っていれば正解でき、知らなければ不正解になる設問が多いため受験者の実力がはっきり現れるパートです。

配点

リーディング全体での出題数は100問です。
そのうちPart5は30問あるため、全体を占める割合は30%もあります。

TOEICで効率的にスコアアップを目指したいならPart5の攻略は非常に重要!
その理由は短時間で大量得点を狙えるパートだからです。

反対にPart5の正答率が悪い受験者はおそらくスコアも芳しくないはず…それくらいTOEIC全体のスコアに与える影響が大きいパートです。

パート内容問題数割合
Part5短文穴埋め3030%
Part6長文穴埋め1616%
Part7(シングル)長文読解2929%
Part7(ダブル)長文読解1010%
Part7(トリプル)長文読解1515%

Part5は文法と語彙の学習を進めるほどスコアアップを実感できるため、個人的な意見としては初心者の人なら、Part5からテスト対策を始めても良いかと思います。

構成

Part5に出題される問題のパターンはどのテスト回でもおおよそ同じです。
どのパターンの問題が出やすいか予想することもできます。

こちらは10回分のテストに相当するIIBC公式問題集から問題パターンの予想出題数を算出したものです。

パターン問題の内容予想される出題数
語彙文脈にあった正しい単語を選ぶ10〜12問
品詞名詞・形容詞・副詞から正しいものを選ぶ7〜9問
動詞正しい動詞の時制や態を選ぶ3〜5問
前置詞look for などの正しい句動詞を完成させる2〜3問
接続詞前後の文章を正しくつなぐ接続詞を選ぶ1〜2問
代名詞they, their, themなどの正しい代名詞を選ぶ1〜2問
比較級more, mostなど正しい比較表現を選ぶ1〜2問
one third(3分の1)などの正しい数字表現を選ぶ0〜1問

語彙・品詞・動詞を中心に学習を進めると効率が良いことがお分かり頂けます。

TOEIC Part5の適切な時間配分

TOEICのリーディング・セクション全般に言えることですが、時間配分が非常に重要です。
特にPart5の時間管理の意識は高得点を目指したい受験者には必須かと思います。

Part5に続くPart6とPart7に十分な回答時間を残す必要があることが理由です。

Part5の設問ごとに使える時間は20秒

おすすめの時間配分はPart5全体に10分を割り当てて、それぞれの設問は20秒前後で回答していく方法です。

Part5の適切な時間配分

  • Part5全体(30問)に10分
  • それぞれの設問に20秒

イメージはこんな感じです。
全体の制限時間と1問あたりの時間配分が重要であることを覚えておきましょう。

TOEIC Part5の正しい時間配分

リーディング・セクションをPart5から順番に回答していくなら、リスニング・セクションが終了する13時45分からすぐにPart5を始めて、13時55分には30問すべてマークし終えているのが理想です。

Part5の時間配分のイメージ

・13時45分〜13時55分(10分)

TOEIC 時間配分 13時45分の時計のイラスト
右向きの三角矢印
TOEIC 時間配分 13時55分の時計のイラスト

言葉では理解できても実際に1問20秒で回答するのは非常に難しいです。
時間内に回答するという練習もやっていく必要があるかと思います。

TOEICの初心者でも20秒は絶対ですか?

TOEICの経験が少ない人、英語学習を始めたばかりの人だと、Part5を20秒ずつ回答していくのは大変だと思います。

いきなり20秒で回答するのが難しければ、1問30秒で回答してPart5の時間配分を15分に設定しても良いかもしれません。

Part5は考え込んではいけない!

絶対にやってはいけないことは、分からない設問に出くわした時に考え込むことです

初心者の方でも20秒考えて分からなければ、適当にマークして次に進んで下さい。

TOEICに慣れていないころは、1問ごとの正答率にこだわるのではなく、正答率は低くてもPart7の最後の問題まで挑戦できるようにした方が、結果的にスコアは良くなることが多いです。

一方で、800点以上を目指していきたい人は、20秒以内に回答すること、そして正答率にもこだわる必要があります。文法問題をしっかり勉強して、知らないことを減らすことが大切です。文法問題の効率的な勉強法については後ほどご紹介します。

TOEIC Part5の解き方のコツ

ここからPart5の解き方のコツを解説していきます。
どのように設問を処理していくのかフォーカスしています。

  • 中級者までは全文読み・上級者は部分読み
  • 難しい設問はセンテンスを分けて考える

中級者までは全文読み・上級者は部分読み

設問は全部読んだほうが良いですか?部分読みでも大丈夫かな?

時間を節約するために、問題文(設問)は部分的に読んだ方が良いのか疑問を感じるはずです。

結論、時間配分のルールだけ守っていれば、自分のやりやすい方法で回答すれば大丈夫でしょう。

どちらが合っているか分からない場合、中級者までは設問を全部読んで内容をしっかり理解し、上級者は空白の前後の情報だけで回答できる設問は部分読みすることをおすすめします。

  • 初心者:全文を読む
  • 中級者:全文を読む
  • 上級者:空白の前後の情報を部分的に読む

以下のような設問で考えると、選択肢の名詞の意味を理解していれば、全文を読まなくても空白の前にあるThe new city(その町の新しい…)と相性の良いregulation(規定)が正しい答えだと分かります。

また、空白の後にあるallows(許可する)にも繋げやすいため答えがほぼ確実となり、その後の設問を読む必要が無くなる可能性があります。

・The new city _____ allows us to park cars on the side of the street during the upcoming festival Thmanth Dance Week.

・(その町の新しいルールでは、まもなく開催されるThmanth Dance Weekのフェスティバル期間中、その通りの脇に車を停めることが可能になります。)

  • (A) regulation(規定)
  • (B) pollution (汚染)
  • (C) weather(天気)
  • (D) pedestrian (歩行者)

The new city _____ allows us to park cars on the side of the street during the upcoming festival Thmanth Dance Week.

・(その町の新しいルールでは、まもなく開催されるThmanth Dance Weekのフェスティバル期間中、その通りの脇に車を停めることが可能になります。)

このように部分読みをすれば、わずか数秒で答えを導き出して大幅な時間の節約ができるようになります。

しかし、このような部分読みを初心者から中級者におすすめしない理由はご覧のとおりです。

  • TOEICテスト自体が部分読み可能な問題を減らしてきている
  • 部分読み・全部読みどちらで対応できるか判断が難しい
  • そもそも文法と語彙の高い知識が必要になる

この部分読みのテクニックは2016年6月まで実施されていた旧TOEICでは非常に有効でした。

現在の新TOEICでは部分読みで対応できる設問は半分以下になっている印象を受けます。
そもそも、空白前後の情報と選択肢だけを見て、答えが分かる人は英語の知識がしっかりと備わっている人だけと考えるべきかと。

難しい設問はセンテンスを分けて考える

初心者から中級者におすすめのPart5の解き方を紹介します。
イメージとしては設問を1度読んだだけでは、内容を理解できないくらいのレベルの人向けです。

Part5の回答の手順はご覧のとおり。

  1. 選択肢を確認する
  2. 問題パターンを認識する
  3. 問題文を最初から最後まで読む
  4. 回答する

まずは、設問に用意された選択肢を確認して、品詞・接続詞・語彙など、どのようなことが問われているのか把握します。

次に、設問の最初から最後までしっかりと読んでいきます。

日本語と英語で文法的な並びが異なるため、正しい日本語に変換しようとせず、文章をブロックごとに別けて考えていきます。

先ほどの設問を例に出すとこんなイメージです。

The new city _____ / allows us / to park cars on the side of the street / during the upcoming festival Thmanth Dance Week.

その新しい町の_____ 、私たちに許可する、車を道の脇に停めること、まもなく開催されるフェスティバルThmanth Dance Weekの期間中

このように別けて考えることで、何が駐車を許可するのかにポイントを定めることができ、選択肢(A)のregulation(規定)が正解と分かりやすくなります。

もちろんTOEICに慣れてきたら、このように分割して考える必要はありません。

TOEIC Part5の練習問題に挑戦!

ここからPart5にはどのような問題が出るのか紹介して、それぞれの解き方を練習問題に回答しながら説明していきます。冒頭お伝えしたとおり、Part5で出題されやすいパターンは8種類です。

タイプ問題の内容予想される出題数
語彙文脈にあった正しい単語を選ぶ10〜12問
品詞名詞・形容詞・副詞から正しいものを選ぶ7〜9問
動詞正しい動詞の時制や態を選ぶ3〜5問
前置詞look for などの正しい句動詞を完成させる2〜3問
接続詞前後の文章を正しくつなぐ接続詞を選ぶ1〜2問
代名詞they, their, themなどの正しい代名詞を選ぶ1〜2問
比較級more, mostなど正しい比較表現を選ぶ1〜2問
one third(3分の1)などの正しい数字表現を選ぶ0〜1問

TOEIC Part5 語彙問題の解き方

語彙問題は4つの英単語の中から空白に入れた時に自然な文脈になるものを選びます。

語彙問題は英単語を知っていれば比較的簡単に回答できるものが多く、Part5の中でも語彙問題の割合が大きいため、継続的に英単語の学習をするようにしましょう。

・We would expect a significant ____ in transaction because we installed the new software.

  • (A) vacation
  • (B) placement
  • (C) reduction
  • (D) substance

最近の語彙問題は最後まで読まないと、正しい答えを導き出せなくなってきています。

初心者から中級者までは次のように読んでみます。

・We would expect / a significant ____ / in transaction / because we installed the new software.

・私たちは期待していた、かなりの__を、取引回数において、私たちは新しいソフトウェアを導入したから

取引回数について大きく期待していたのは選択肢(C)のreduction「減少」であれば、自然な文脈になりますね。

(A)のvacation「休暇」、(B)のplacement「配置」そして(D)のsubstance「物質」では意味が分からなくなります。

新しいソフトウェアで取引回数が「減る」ことを期待しているので、(C)のredutionが正解です。

TOEIC Part5 品詞問題の解き方

品詞問題は名詞・動詞・形容詞・副詞などの中から文法的に正しいものを選ぶ問題です。
品詞問題もPart5では出題回数が多いため品詞に特化した勉強も必要です。

・Martin corp. can offer you a full ____ of the usage rate of data traffic volumes on your smartphone.

  • (A) analysis
  • (B) analyst
  • (C) analyzed
  • (D) analytics

このように選択肢を見た時に似かよった英単語を並んでいれば、品詞問題だと予想できます。

初心者から中級者までは次のように読んでみます。

・Martin corp. can offer you / a full ____ / of the usage rate / of data traffic volumes / on your smartphone.

・Martin社はあなたにオファーできる、詳細な__、利用率の、通信量の、あなたのスマートフォンにおける

空白は冠詞aと形容詞full「詳細な」と、前置詞ofに挟まれている。〈冠詞+形容詞+__+前置詞〉は空白に名詞が入る文法的な表現となります。

選択肢のそれぞれの品詞を考えると、選択肢(A)analysis「分析」は名詞、(B)analyst「分析者・アナリスト」、(C)analyzed「分析された」は動詞の過去分詞形、そして(D)analytics「分析論」です。

この中で名詞は(A)(B)(D)の3つとなります。「詳細な○○」と自然な文脈を完成させる(A)analysis「分析」が正解です。

TOEIC Part5 動詞問題の解き方

Part5には動詞の変化形や時制に関する動詞問題もよく出題されます。

・Tom and Jonathan ____ hard to complete slides for the presentation yesterday.

  • (A) was working
  • (B) were worked
  • (C) were working
  • (D) are working

このように選択肢を見た時に動詞の変化型が並んでいれば、動詞問題だと予想できます。

初心者から中級者までは次のように読んでみます。

・Tom and Jonathan / ____ / hard / to complete slides / for the presentation / yesterday.

・Tom and Jonathanは、__、一生懸命に、スライドを完成させるため、プレゼンテーションのために、昨日

設問では述語動詞の部分が空白になっています。TomとJonathanの2人がプレゼンテーションの準備をしていることから、選択肢(B)were worked「働かされる」は受動態であり省くことができます。

主語が三人称複数形であるため(A)was working「働いていた」は文法が正しくありません。

設問の末尾にyesterday「昨日」という時を示す単語があるため、過去の出来事だと分かります。そのため(C)were working「(三人称複数形)働いていた」が正解です。

このように時制を問う設問であれば、文中のどこかに過去・現在・未来のタイミングを示すヒントが隠されているはずです。

TOEIC Part5 前置詞問題の解き方

Part5には前置詞問題が2〜3問ほど出題されることが多いです。
〈前置詞+名詞〉といった基本的な用法に加えて、〈動詞+前置詞〉から構成させる句動詞の設問もあります。

・We had no time to meet our ex-coworker ____ our stay in Osaka.

  • (A) on
  • (B) while
  • (C) for
  • (D) during

このように選択肢を見た時に、前置詞か接続詞の問題と予想できます。

初心者から中級者までは次のように読んでみます。

・We had no time / to meet our ex-coworker / ____ / our stay in Osaka.

・私たちは時間が無かった、以前の職場の同僚に会うため、__、Osakaに滞在

まず設問を一通り読んで、空白の前後で文章が2つの節に別れていないこと把握します。
そのため、選択肢(B)while「〜の間」の接続詞は文法が正しくありません。

名詞であるour stay in Osaka「大阪に滞在」を繋ぐ前置詞の中で文脈とマッチするものは、(D)during「〜の間」です。他の前置詞(A)(C)では用法的に不自然と言えるでしょう。

TOEIC Part5 接続詞問題の解き方

Part5には前置詞の問題と同様に、接続詞に関する問題もわずかに登場します。

・The largest pharmaceutical, Eritz inc. has succeeded to make a new medicine ____ it seems to have no permission to product from the government.

  • (A) in spite of
  • (B) however
  • (C) because
  • (D) so that

このように選択肢を見た時に、接続詞か前置詞の問題だと予想できます。
注意点は接続詞の他にも、文法的に間違いのある句動詞が混ざっていたりすることです。

初心者から中級者までは次のように読んでみます。

・The largest pharmaceutical, Eritz inc. / has succeeded / to make a new medicine / ____ / it seems / to have no permission / to product / from the government.

・最大級の製薬会社Eritz inc、成功している、新しい薬を開発すること、__、そのように見える、許可を得られない、製造すること、政府から

設問の空白の前半では新しい薬の開発に成功しているポジティブな内容であるのに対して、後半は許可が得られないというネガティブな相反する内容になっています。この2つの節を自然に繋ぐ接続詞が必要です。

選択肢(A)in spite of「〜であるにも関わらず」は意味合いは合致しますが、前置詞であるofには名詞が続く必要があるため、文法的に正しくありません。

選択肢(C)because(D)so that「〜だから」はもう片方の節の内容を説明する時には使えますが、今回は文脈とマッチしません。

残りの選択肢(B)however「〜だがしかし」は逆説的な接続詞であり正解です。

ワンポイント

The largest pharmaceutical, Eritz inc.のような長い主語は丁寧に読む必要がありません。

TOEICではこのように企業名に[,]を利用して付帯情報を加えて、主語を長くする方法が多用されています。

TOEIC Part5 代名詞問題の解き方

Part5ではthey, their, themなどの代名詞問題もわずかに出題されます。

・All employees are required to have identification cards with ____ when entering the security room.

  • (A) they
  • (B) their
  • (C) them
  • (D) theirs

このように選択肢を見た時には、代名詞の問題だとすぐに気が付きます。

初心者から中級者までは次のように読んでみます。

・All employees are required / to have identification cards / with ____ / when entering the security room.

・すべての従業員は要求される、身分証明書を持つことを、__と共に、セキュリティルームに入る時

設問の空白部分を見ると、前置詞であるwith「〜と共に」の目的語が必要だと分かります。
そのため目的格の(C)themか所有代名詞の(D)thiersが有力候補です。

選択肢(D)theirs「彼らの」に該当するものがないため、正解は(C)themとなります。

主格の(A)they、所有格の(B)theirは目的語をとりません。

TOEIC Part5 比較級問題の解き方

Part5にはmoreなどの比較級や、mostなどの最上級に関する問題が1問程度でることがあります。

・The table we bought for conferences last month is ____ than the other we used previously.

  • (A) more usefully
  • (B) most useful
  • (C) much more useful
  • (D) most usefully

比較級・最上級の問題は一見簡単そうですが、選択肢に副詞を入れ込んで複雑にしているものが多い印象です。

初心者から中級者までは次のように読んでみます。

・The table / we bought for conferences last month / is ____ / than the other we used / previously.

・テーブル、私たちが先月に会議のために買った、は__、私たちが使っていた他のテーブルよりも、以前に

主語はThe table…last monthまでと長く、動詞はisであることに気がつく必要があります。
空白にはisの補語となる形容詞が入る可能性が高いです。

選択肢(A)(D)はともに副詞であり文法的に正しくありません。

文中に比較を示すthan「よりも」があるため、(B)most useful「最も使いやすい」は不自然。

そのため、(C)much more useful「とても大変便利な」が正解となります。副詞が副詞を修飾していることがポイントです。

TOEIC Part5 数の問題の解き方

Part5には稀にに関する英語表現の問題が出題されます。

・Vincent Supermarket usually offers discount promotions for dairy products ____ a week.

  • (A) tow days
  • (B) second
  • (C) double
  • (D) twice

初心者から中級者までは次のように読んでみます。

・Vincent Supermarket usually offers / discount promotions / for dairy products / ____ a week.

・Vincent Supermarketは普段より提供する、割引プロモーション、乳製品に対して、__一週間

設問を読んでみると1週間のうち何回か乳製品の割引キャンペーンをしていることが分かります。

正解は(D)twice「2度」twice a weekで「週に2回」という慣用句を作ります。

選択肢(A)はin two days of a weekなら文法的に問題ありませんが、今回の場合では正しくありません。(B)(C)のような慣用句は使うことがありません。

Part5の最大の攻略法は「知らないをなくす」こと

ここまでPart5に出題されやすいパターン別の問題をご紹介してきました。

もちろん英語に慣れている人なら、センテンスを細切れにして読む必要はありません。

ただ、Part5には1〜2問程度かなり複雑な文法表現が混ざった設問が用意されています。
そういった際には、ブロックごとに別けて正解を導き出すと良いでしょう。

初心者から中級者の方は文法問題を継続的に学習して、細切れにしなくてもスムーズに回答できるようトレーニングしていくことが大切かと思います。

文法問題は知らなければ解けない

Part5に出てくる語彙・品詞・動詞・前置詞などの問題は、その知識が無ければ、どれだけ考えても答えに行き着くことはできません。

  • 知っている→回答できる
  • 知らない→回答できない

Part5は知識量で明暗が分かれると言っても過言ではないでしょう。

つまり、リーディングセクションの30%を占めるPart5で高得点を出したいなら、英単語と文法表現について知らないことを減らす必要があります。

TOEIC Part5の勉強法と『おすすめ』の問題集

最後にPart5のスコアアップを目指す、効果的な勉強法を紹介して記事を終わります。

Part5は出題範囲が広いため独学はおすすめしません。代わりに問題集を徹底的にやった方が良いです。

知らないことを減らす』を目的に勉強をするなら、TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問という問題集で繰り返し学習することをおすすめします。

文法問題に必要な知識は実際に問題を解いて、その後に解説欄を読んで学習していきます。
Part5に特化した問題集であるため、ほとんどすべての問題パターンをカバーできるはずです。

本書は約1,050問も掲載されているため、会社員の私が一日1時間のペースで一通りやるのに1週間、再チャレンジに1週間と合計2週間程度は必要でした。

勉強の手順はご覧のとおり

  1. 1問あたりの回答時間を決める(20秒がベスト!初心者は30秒)
  2. 最初から順番にやっていく
  3. 不正解・ラッキーで正解した問題に付箋を貼る
  4. 問題やページごとに解答と解説を読む
  5. 最後までやったら付箋でマークした設問を再度やっていく
問題集に付箋を貼る

私はこのように小さめの付箋を大量に貼っていきました。
間違えた回数によって色分けもしています。赤色の付箋は4回目でも間違えた設問ですね…💦

この問題集のおかげもあり、私が860点を達成した時にはPart5は約8分で回答できたことを覚えています。

ただ、この問題集だけでは語彙力の強化が不十分という課題もあります。

Part5は語彙に関する設問が多く出題されるため、TOEICによく出る英単語の特徴【スムーズに回答するのに必要な語彙数が分かります】の記事を参考にして、効率的な英単語学習も同時にされてはいかがでしょうか。

TOEIC Part5のまとめ

以上がPart5のスコアアップに必要な情報です。

最後にここまでの内容をまとめさせていただきます。

Part5のまとめ

  • Part5の点数配分や回答に必要な知識を理解する
  • Part5は時間配分も大切!1問20秒が適切な回答時間
  • 中級者までは全部読み、上級者は部分読みもOK
  • Part5が苦手な人は問題文を分けて考えてみる
  • Part5に出題される8つの問題パターン
  • Part5のスコアアップを目指す効率的な勉強法

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