TOEIC公式問題集でスコアアップしたい人
「TOEICの勉強に公式問題集を購入したけど効率的な使い方はあるのかな?公式問題集だけでスコアアップできるのか心配です。公式問題集だけで勉強した人っているのかな〜?」
このような疑問を解決します。
この記事の内容
- TOEIC公式問題集が必要な理由
- TOEICリーディングセクションの使い方
- TOEICリスニングセクションの使い方
- TOEIC公式問題集だけで勉強は十分?
- 語彙力の強化には単語帳を使うべき?
TOEIC公式問題集の使い方
皆さんがTOEICの勉強に利用している問題集はなんですか?
人によっては複数の種類の問題集を利用しているかもしれませんね。
TOEICの勉強は人それぞれ。自分に合った問題集を利用するのが一番効率が高いかと思います。
その一方で、
いろいろな問題集に手を出したくない!
このようにお考えの読者もいるはず。
そういった方におすすめなのがTOEICの運営組織が発売している『公式問題集』です。
この記事では公式問題集だけを利用して、スコアアップを目指す正しい使い方を説明していきます。
ただ、このような心配の声が聞こえてきそうですね…。
公式問題集だけで本当に高得点を目指せるの?
大丈夫です!その理由は私自身が高得点を達成しているからです。
この記事の信頼性
この記事を書いているIF30の管理人(@investfrom30)は、TOEIC公式問題集を使用して3ヶ月で815点、4ヶ月で860点までスコアアップを達成しています。
その時のスコア表がこちらです。
大学生の頃に毎月TOEICを受験して、高得点をマークしたこともありますが、それは10年以上前のこと。
社会人になって英語を使う機会もめっきり減り、上司から「TOEIC受けてこい」と言われるがまま、受験すると500点まで英語のレベルが下がっていました。
普段は医療メーカーの営業マンをしていまして、家には3歳児が…。
勉強時間の確保が困難な状況でした…。
なんとかしたいと考えて、公式問題集の効率的な使い方を意識しながら4ヶ月連続でTOEICを受験し860点まで回復しました。
私の経験談から、正しい使い方を知れば公式問題集だけでスコアアップはできると断言します。
TOEICの勉強が必要
この記事を読む前に、英語の勉強をするのではなくTOEICの勉強をするという意識付けが非常に大切だとお伝えしたいと思います。
『TOEICの勉強』って英語の勉強でしょ?
同じじゃないの?
と思ってしまいがちですが、TOEICには高得点をマークするためのテクニック論が存在します。
これは『英語の勉強』だけでは習得できない部分も含まれています。
公式問題集はこのテクニック論をトレーニングするのに非常に使い勝手が良いです。
テクニックの部分を理解した上で、公式問題集を上手に利用するとスムーズにスコアアップに繋がるかと思います。
TOEIC公式問題集だけで勉強は十分?
複数の問題集をやったほうが知識が広がって良さそうだけど?
あなたの言ってること本当に正しいの?
複数の問題集に手を出すのも1つの方法ですが、個人的にはおすすめしません。
理由はシンプルに効率が低下するためです。
考えてみて欲しいのですが、複数の問題集をこなすより、TOEIC運営が作成した公式問題集から知識を吸収するほうが効率が高いと思いませんか?
公式問題集は現在6巻ほど出版されていまして、全部そろえても1万円くらいです。
リーディングとリスニングの両方の対策ができますので、コストパフォーマンスも高いかと考えています。
他の参考書は公式問題集が終わってから
私は公式問題集(1巻〜5巻)をお供にして、4ヶ月の戦いに挑みました。
3ヶ月目に800点前後をマークしたので、公式問題集でこのレベルまではいけるはず。
私が唯一利用した他の参考書はリーディングのPart5とPart6を強化するための文法問題集「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」という書籍1冊だけです。(しかも使用したのは4ヶ月目だけ!)
実を言うと単語帳は利用していません。
TOEIC公式問題集が必要な理由
TOEICの勉強に公式問題集を使用するべきは理由はご覧のとおり。
- TOEICに必要な単語を習得できる
- TOEICに必要な時間配分を習得できる
TOEICに必要な単語を習得できる
TOEICは日常生活からビジネス場面でよく使われる英単語を中心に問題が構成されています。
そのため、専門用語やスラングは基本的に出てきません。
公式問題集を利用すれば、TOEICに出題される英単語を効率的に学習することができます。
また、どの英単語や慣用表現が頻出であるが把握できるため、TOEICにほとんど出てこないモノを覚える必要を減らせます。
TOEICに必要な時間配分を習得できる
後ほど解説しますが、TOEICで高得点をマークするなら、各パートの時間配分を完璧に理解する必要があります。
その時間配分に沿って、実際に問題に答える練習がとても有効なんです。
時間配分の練習に公式問題集は大きな力を発揮します。
時間配分を理解して、すべての問題に回答することができれば、自ずと高得点に近づくというわけです。
公式問題集を過去問題集と捉えて、時間を意識しながら、繰り返し利用することで、TOEICの時間感覚を養いましょう。
リーディングセクションの使い方
ここからリーディングセクションの使い方を説明していきます。
※TOEICはリスニングから始まるのですが、公式問題集を使ったTOEICの勉強では、リーディングの方が再現性が高いため、先に解説を行います。
リーディングセクションのパートは全部で3つ。
- Part5:短文穴埋め問題
- Part6:長文穴埋め問題
- Part7:長文読解問題
それぞれ問題形式は異なりますが、アプローチの方法は同じです。
- 各パートに制限時間を設けて厳守する
- 知らない単語の習得
基本的にこの繰り返しです。
ちなみに勉強するときは「今日はPart5を制限時間内に回答しよう」という感じで、時間に合わせて細切れでやっても問題ありません。
問題集と解答の使い方
公式問題集は[問題集]と[解答・解説]という2冊で構成されています。
[問題集]は繰り返し練習ができるよう書き込みしない方が良いです。
[解答・解説]の方に書き込みするようにしましょう。
私は直接書き込みするのが嫌いなので、付箋をペタペタ貼ってそこに注意事項など書きました。
各パートに制限時間を設けて厳守する
TOEICで高得点をマークするために最も重要なことは、設問あたりの制限時間を意識して回答することです。
時間を意識?
英語力の方が重要じゃないですか?
もちろん、根本的な英語力を向上させれば、TOEICのスコアも上昇していきます。
しかし、TOEICに特有の時間配分を理解せずに試験に挑むのは、時刻表を調べずに電車に乗って目的地を目指すようなものです。
所定時刻までに目的地を目指せるよう、各パートで利用できる時間を把握して受験する必要があります。
時間配分の考え方については【うまくいかない人】TOEICの時間配分のコツ【意識を変えよう】をご覧ください。
知らない単語の習得
公式問題集を利用する中で、知らない単語が出てきたら、ノートやエクセルに書き出すか、[解答・解説]の冊子にマークしていきます。
私は知らない単語が出てきたら[解答・解説]の冊子に、小さな付箋を貼っていきました。
ノートに書き出す方法も有効ですが、どういった問題で使われたのか把握するために、冊子の方を選びました。
公式問題集を何度もリピートしていると「あ!また間違えた!」を繰り返すことになりますが、付箋を貼っておけば、その単語のせいで失敗したことを把握できます。
この繰り返しは一見無駄に見えるかもしれませんが、数回目には意味を理解でき長期的な記憶に変わっていきます。
頻出ワードは必ず抑える
公式問題集の[解答・解説]の冊子には、頻出ワードがまとめて記載されている箇所があります。
このように問題に出てきた頻出ワードが、まとめられていますので、ここを重点的に覚えていきます。
英単語を覚える時には、発音も一緒に覚えるようにしましょう。
そうすると、リスニングのスコアも上がりやすくなりますよ。
リスニングセクションの使い方
リスニングセクションは4つのパートに別れています。
- Part1:風景描写の問題
- Part2:短文の受け答え問題
- Part3:2人または3人による会話問題
- Part4:1人によるスピーチやアナウンス問題
それぞれに特徴はありますが、アプローチの方法は同じです。
- リスニング問題を通しで行う
- 内容を把握できているか[解答・解説]で確認
この繰り返しが基本的な練習パターンです。
リスニング問題を通しで行う
リスニング試験は強制的に問題が進んでいきますので、自分で時間配分をコントロールすることができません。
リスニングは設問が読み上げられますので、基本的にその間に次の設問に目を通していく『先読み』という方法が有効です。
Part3・4は先読みの練習
Part3とPart4は少し長めの会話やスピーチを聞いた後に、整合性の取れた選択肢を選びます。
このパートのポイントは設問を先読みして、次の問題のおおよその内容を把握することです。
それぞれの問題に3つの設問が用意されており、3つ目の設問が読まれている間とインターバル時間(約8秒)に、次の問題の設問に目を通します。
Part3で説明をすると、まず[Direction(内容説明)]のアナウンスが流れますので、その間にNo.32〜34の設問と選択肢を確認していきます。
次に、No.32〜34の設問が順番にアナウンスされますので、No.34のアナウンスが読まれている間に、次の問題No.35〜37の設問と可能であれば選択肢を確認する流れです。
公式問題集の強みは、この先読みの練習を効率的にできる点かと思います。
関連記事:【知らないと損する】TOEIC リスニングの『先読み』のコツ
先読みは本当に効果的?
Part3とPart4の先読みについては、否定的な意見の方も多いのです。
ただ、先読みしなくてもスムーズに回答できる人は、そもそも高い英語力を持っています。
もしも、英語力が発展途上であるなら先読みはやるべきかと思います。
先に問題の内容をある程度理解できているのは正答率にも影響するはずです。
内容を把握できているか[解答・解説]で確認
一通りリスニング問題をやったら[解答・解説]の冊子でリスニング内容を理解できていたか確認しましょう。
間違えてしまった問題は付箋などでチェックしておき、文字起こしされた日本語のスクリプト(翻訳)と照らし合わせながら、もう一度リスニングします。
ここまでが公式問題集だからこそできる勉強方法です。
もっと詳細なリスニングの勉強方法を知りたいという人はTOEIC リスニングの勉強法【聞き取れないを解消しよう!】をご覧ください。
語彙力の強化には単語帳を使うべき?
TOEICは覚えている英単語の数が増えるほど、スコアアップに繋がることは間違いありません。
そのため、TOEICに特化した単語帳を利用する人が多いかと思います。
私は単語帳を使わなかった
個人的な意見として、公式問題集とは別に単語帳は持っておいた方が良いかと思います。
ただ、実体験として公式問題集だけでもスコアアップに必要な英単語は十分に学習することができます。単語帳にかける時間を代わりに公式問題集に注いだため、4ヶ月という短期間で高得点を達成できたと考えていますが、これはわりと茨の道です。
統計データから出題されやすい英単語を集めた単語帳を勉強した方が、スムーズに語彙力が上がる可能性もあります。
TOEICのおすすめの単語帳はどれ?【TOEICテストの95%をカバーする単語帳の選び方】という記事で利用するべき単語帳を紹介していますので確認してみて下さい。
TOEIC公式問題集のご紹介
TOEIC公式問題集にも複数の種類がありますが、必要なものはこのシリーズです。
私はVol.1〜Vol.5まで購入して4回ほど繰り返しやりました。
大切なのは学習量
以上がTOEIC公式問題集の正しい使い方の説明です。
いろいろな使い方のコツをご紹介しましたが、もっとも重要なのはなんといっても学習量かと思います。その学習量に利用するのが公式問題集だと言うこと。
個人的には公式問題集を余すことなく学習すれば、誰でも高得点が狙える世界一わかりやすい参考書になると思っています。
まずは公式問題集をとことんやって、それでも足りない部分を他の参考書で補う。
そんな方法がきっと効率的でコストパフォーマンスも抜群だと思いながら、この記事を終わります。
コメント