TOEICで800点を目指したい人
「ついにTOEICで700点の大台を突破した!この勢いで800点を達成しようと思ったけど、全然スコアが伸びなくなった…。5点のスコアアップがこれほど大変だなんて知らなかったです。800点を目指すための勉強法を教えてください!」
このような疑問を解決していきます。
皆さん、こんにちは。IF30のほろほろ(@investfrom30)です。
10年以上前の大学生だったとき、「700点取れたら800点なんて余裕でしょ!」と思っていたら、まったくスコアが伸びなくなりました。
700点と800点の間には、恐ろしいほどの実力さが存在します。
私は10数年ぶりにTOEICに再挑戦して、4ヶ月で600点から860点を達成することができました。
過去の苦い経験を覚えていたので、そう簡単にクリアできないと思って、テスト対策は入念に行いました。
最初にお伝えしておいた方が良いかと思うのですが、800点は英語に自信があるという人であっても、なかなか達成できないことがあります。
もしかすると、この記事を読んで下さっている人も、このような疑問を感じているかもしれません。
TOEIC800点達成の悩み
- TOEIC800点手前で完全に伸び悩んだ
- TOEIC800点を達成するための勉強法が、これ以上思いつかない
私も過去に800点の壁に苦しんだ一人として、その経験から800点を達成するために必要な情報を提供できるかと思います。
私は先日、このようなツイートをしました。
TOEICで700点を達成したら、「800点なんて余裕」と思うはずです。昔の私がそうでしたが、700点と800点の間には、予想以上の実力さが存在します。5点アップが恐ろしいほど大変に感じるはず。
— ほろほろ (@investfrom30) November 9, 2020
800点からは、『間違えない』に特化した練習が重要。それができれば、900点への道のりは思いのほか短いです。
TOEICで800点を取るには、応用問題を含めて『正答率』にこだわる必要が出てきます。
これまで「正答率より回答数にこだわりましょう!」という話をしてきましたが、800点を目指すには200問すべてに回答するのは当然であり、加えて正答率を上げる意識が大切です。
700点と800点を比較したときに、この部分で大きな実力差が出てきます。
「なんだか800点は厳しそうだ…」と思われるかもしれませんが、700点を達成している人であれば、TOEICに必要な基礎力は備わっています。
あとは回答の精度を高めていくだけです。
この記事を読めば、TOEICで800点を超えるための勉強法や解き方のコツを具体的にイメージできるはずです。
この記事の内容
- TOEIC800点のレベルと難易度
- TOEIC800点を目指す勉強法
- TOEIC800点を達成するために英語基礎を完璧にせよ
この記事を書いている人
この記事を書いているIF30の管理人ほろほろ(@investfrom30)は、10年の英語学習のグランクのあとに、勤務先で必須化となったTOEICに挑戦して4ヶ月で860点を達成しました。
3歳児の子育ての最中でしたので、1日の勉強時間は1時間程度しか確保できませんでした。
そのため、効率的な勉強方法を考えながらTOEIC対策しました。
(参考)TOEIC 860点超えを達成した勉強法【4ヶ月で攻略可能】
TOEICでのスコアも評価され、現在は外資系の医療機器メーカーで英語を使った実務を行っており、さらに英語力を高めている最中です。
私の経験から効率的なTOEIC対策の方法をまとめた、TOEIC 高得点ロードマップ【ここから始めよう!】もぜひ活用してください。
TOEIC800点のレベルと難易度
TOEIC800点のレベルと難易度は一体どれくらいなのでしょうか?
これから目指していく、スコアの正体を知っておきましょう。
TOEIC800点の英語レベル
800点台の人の英語レベルは「英語の基礎力が完成しており、応用力も付いてきているため、英語で大体のことはできる」と実感できるはずです。
TOEICに落とし込むと「基礎問題はすべて理解でき、応用問題も70%〜80%正解できる」というイメージかと思います。
TOEICに出題される応用問題をより柔軟に正解できるようにすることが、800点を達成するのに必要な勉強法です。
英検で比較すると?
TOEIC800点台を英語検定で比較すると、準1級に相当すると言われています。
英語力としては、上級者のレベルに入ってきた段階です。
TOEIC800点の難易度
800点を達成する難しさですが、700点台の後半になってくると、5点のスコアアップさえ大変になってきます。
グラフはあるTOEICテスト回のスコア分布を示しています。これによると、800点台に到達する受験者は全体の10%ほど。
700点の壁を超えるのも一苦労しますが、800点からはさらにハイレベルな戦いが始まります。
TOEICの平均点は580点
TOEICの平均点は580点と言われています。800点台を達成すれば、平均スコアから上方向に大きく前進できます。
上場企業などの大企業の就職活動やキャリア転職においても、800点を保有していることで、目に留まりやすいことは間違いありません。
英語が必要な業務に最初から就くことも十分可能なのが、TOEIC800点以上かと思われます。
TOEIC800点を達成するための勉強時間
700点を達成するためにどれくらいの勉強時間が必要なのでしょうか?
こちらは1985年に出された論文の一部であり、オックスフォード大学の教師用のガイドとしても採用されているものです。
これはあくまでも概算です。
現在のスコアが500点台の人が800点台を目指すには約725時間、600点台の人は約500時間、750点台の人は約275時間の勉強時間が必要だと言われています。
要約すると、TOEICで100点のスコアアップを目指すには、約200時間の勉強が必要であるということです。
800点の壁は恐ろしいほど高い…
と驚いた人もいるかと思いますが、先ほどもお伝えしたとおり、700点を達成しているなら、あとは正答率を上げるテスト対策を地道にしていくだけです。
もちろん、簡単には正答率は上がりません。
基礎学習を大切にしながら、応用問題にも対応できるような学習を心がけましょう。
このオックスフォード大学のガイドにも「生徒にはチャレンジすることの大切さを教えよ」というメッセージが記載されています。
テスト対策は有効
一方で、テスト対策の重要性についても言及されており、TOEIC試験に慣れることがスコアアップに繋がる側面もあるようです。
この記事を書いている、ほろほろ(@investfrom30)は4ヶ月で600点から860点まで達成しています。
勉強時間としては100時間弱でしたので、この表が示している500時間というノルマをまったく達成していません。(10年前に大学で英語を勉強していたアドバンテージはあります)
TOEICのテスト対策は明らかに効率化されてきています。
この表が作成されたのは1985年ですので、学習ツールも変化していることを理解しておいた方が良いかと思います。
TOEIC800点を目指すための心構え
700点台を達成するコツとして、『分かる問題を優先しながら回答数にこだわりつつ、正答率にも意識をすることが大切』とお伝えしました。
一方で、800点台を視野に入れるなら『すべての問題の正答率にこだわる』意識が少しずつ必要になってきます。
ここから、応用問題でも正答率を上げるための勉強法や解き方のコツを解説します。
なお、500点〜700点を達成するための勉強方法を解説したIF30内の別記事では、基礎的なテスト対策も交えながら説明をしましたが、800点からは基礎部分を大きく省略します。
気になる人がいましたら、700点以下の勉強法の記事をご参照ください。
TOEIC800点を目指すリスニングの勉強法
TOEICリスニング・セクションは4つのパートに分かれています。
パート | 内容 | 問題数 |
---|---|---|
Part1 | 写真描写問題 | 6問 |
Part2 | 応答問題 | 25問 |
Part3 | 会話問題 | 39問 |
Part4 | 説明文問題 | 30問 |
800点を目指したい人は、音声の内容を90%程度は聞き取れている必要があります。
音声の内容を『なんとなく』ではなく、細かく聞き取れている状態がベストです。
Part1は正解の候補をいくつか予想する
800点を達成するなら、写真を見たときに出題されそうな英単語がすぐに思いつくくらいが良いです。
例えば、こちらの写真を見て人物(背景)・モノ・動作について英単語が思い浮かぶイメージです。
- 人やモノ:woman(女性)、man(男性)、people(人々)、family(家族)、child(子供)、stroller(ベビーカー)など
- 動作:holding(持っている)、walking(歩いている)、standing(立っている)、pushing(押している)など
- 背景:row of trees(並木)、sidewalk(歩道)、pathway(小道)、fallen leaves(落ち葉)など
1つずつピックアップしていくというよりも、写真を見た瞬間に出題されそうな英単語が分かるレベルまで練習をしていきます。
問題集を見返しながら、実際にどういった音声が正解になっているのか確認してみると、出題傾向が分かります。
そして、答えになる音声をいくつか予想します。
私なら以下のような音声が答えになるのではないかと想像します。
- They are walking on a pathway in a line.
「彼らは小道を一列に歩いている」 - There is a row of trees along a sidewalk.
「歩道に沿って並木が植えられている」 - A man is pushing a stroller.
「男性がベビーカーを押している」
ここまで予想できるようになると、Part1の正答率は飛躍的に上昇します。
Part2は変化球に気をつける
Part2(応答問題)は、短い音声を聞いたあとに、その返答として正しいものを選択します。
リスニング・セクションの25%の配点を占めており、できるだけ多く正解してスコアアップを狙いたいパートです。
TOEICで800点を目指す段階に入っている受験者なら、Part2は得点を稼げるボーナスステージに変わっているはずです。
Part2のほとんどの問題は基礎的なものが多いため、リスニング力が付いてくると、そこまで難しいものではありません。
難化問題に対応していく
一方で、Part2は『変化球のような返答』が正解になる難しい問題も存在します。
800点を目指すなら、このような難化問題に気をつけて回答しましょう。
Part2の難化問題の一例
(質問)
- Do you think Tom saved the files on Mr. Hamasaki’s computer?
「TomはHamasakiさんのコンピューターにそのファイルを保存したと思いますか?」
(応答)
- If I were him, I do the same way.
「もしも私が彼なら、同じようにするね」
比較的簡単な『Yes/No疑問文』ですが、仮定法を使った応答によって、難易度が一気に上昇しています。
このような難化問題が増加傾向にあるため、注意したいところです。
難しそうに感じるかもしれませんが、難化問題の場合は、他の選択肢が明らかに不自然であることが多いです。
しっかりとリスニングができれば、正解できます。
Part3とPart4は設問の先読みと正確性
Part3(会話問題)とPart4(説明問題)は30秒〜60秒の長めの音声を聞いて、3つの設問に回答します。
Part3とPart4の先読みの方法はこれまでに十分に解説してきたので、省略します。
具体的な先読みの方法は「【知らないと損する】TOEIC リスニングの『先読み』のコツ」という記事でご確認ください。
800点台を目指す段階でも、先読みしながら、これから流れる音声の内容をある程度理解してリスニングするように心がけましょう。
700点超えたら、さすがに先読みは不要じゃないですか?
という意見があることも理解しています。
ただ、高得点の受験者だからこそ、落ち着いて先読みできる余裕があると思いませんか?
500点台を狙っている初心者の方は、必死で先読みをする必要がありますが、800点が目前の受験者ならそんな切羽詰まることはないはずです。
とはいえ、先読みはリズム感覚が大切です。
「そろそろ次の音声が始まるな」と思った段階で、次の問題の設問を先読みしておく必要があります。
高得点の受験者でも、油断して先読みのリズムが崩れてしまうことは良くあります。
800点台を狙う段階に入ると、このような小さなミスが許されなくなります。
先読みしない練習をするべきか?
このあたりの高得点を狙えるようになってくると、『先読み不要論』が出てきます。
先読みしなくても、音声を聞いて、設問に答えられ、なおかつ正答率も良いというなら、先読みの必要性はないでしょう。
とはいえ、真の英語力が測れないから先読みしないというのは、考え方として間違っているような気がします。
オックスフォード大学の教員用ガイダンスにも、長文のリスニングとリーディングを効率的に攻略する方法として先読みを推奨しています。
本当に効率的なテクニックなら、使えるものは何でも使うのが良いと思います。
音声内容をより正確に聞き取る
設問を先読みすることで、これから始まる音声の内容をある程度予想することができます。
それに合わせて、リスニング内容を細かく正確に聞き取る練習が必要になってきます。
音声CDの付いている問題集やスタディサプリなどの学習ツールを利用して、とにかく同じ音声を繰り返し聞いて内容を理解してください。
必要に応じて、シャドーイングやディクテーションをやっても良いかと思います。
ほとんどの音声は設問の順番どおりに、ヒントになるキーワードやフレーズが出てきます。
音声を正確に聞き取るポイントとしては、やはり先読みで内容を理解して、詳細部分まで把握することです。
こちらの例題で確認をしてみてください。
- No.71:スピーチの会場はどこか?
- No.72:Jim Lawreceはだれなのか?
- No.73:Jim LawreceとJeff Stylerの共通点はなに?
先読みして内容を理解していれば、スピーチ会場と人物の特徴について注目する必要があることを、前もって理解しておけます。ヒントになる部分も順番に出てきていますね!
目標スコア別ではなく、より総合的なリスニング・セクションの勉強法については、TOEIC リスニングの勉強法【聞き取れないを解消しよう!】も参考になるはずです。
TOEIC800点を目指すリーディングの勉強法
TOEICのリーディング・セクションは3つのパートに分かれています。
パート | 内容 | 問題数 |
---|---|---|
Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 |
Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 |
Part7 | 長文読解問題 | 54問 |
800点台を目指すなら、リーディング・セクションの最後の設問であるNo.200まで挑戦する必要があります。
そのために必要な知識はなんと言っても、タイムマネジメント(時間管理)です。
リーディング・セクションは時間配分を意識する
800点台を目指す際には『正答率』にこだわる必要があります。
一方で、正解を意識しすぎるあまり、一問にかける時間が増加すると、リーディング・セクション後半でタイムアップしやすいです。
私の感覚ですが「90%くらいの問題を自信を持って時間配分を守りながら解答していくと800点台を目指せる」イメージと思ってください。
関連記事:TOEICの時間配分の【時間が足りない受験者にコツを教えます】
Part5の応用問題に注意
Part5は短文穴埋め問題とも呼ばれており、空白( )の中に正しい選択肢を入れる設問が続きます。
800点を目指すなら応用問題を含めて正答率にこだわりましょう。
Part5の応用問題としては、『仮定法の倒置』や『難読語彙』などがあります。
仮定法の倒置
- Joseph could have got a reward in the national marathon event had he ( ) in maintaining his healthy weight.
「Josephは健康的な体重の管理に( )していれば、国際マラソン大会で表彰されていただろうに。」
こういった設問を見たときに、『過去完了仮定法に倒置が発生している』と理解できるくらいのレベルが求められるかと思います。
これを元の文書に戻してみます。
- Joseph could have got a reward in the national marathon event if he had ( ) in maintaining his healthy weight.
こうやって見ると、分かりやすくなります。
選択肢がなくてもsucceeded「成功した」など動詞が正解になると予想できます。
難読語彙
- In Spanish speaking countries, mushroom and black-eyed pea curry is one of the traditional fare.
「スペイン語圏の国々では、mushroom and black-eyed pea curryが伝統料理の1つです。」
fare「料理」は地域柄の強い伝統的な料理として、TOEICでも出題されます。
多くの受験者は「料金」などとして覚えているように思います。
このような文法や英単語の問題は知っていなければ、回答することができません。
知識の漏れを無くしていく勉強法がもっとも効率的です。
後ほどご紹介する、参考書などを活用すれば、このあたりの知識は十分にカバーできるようになります。
慣用表現の穴埋め問題は秒速で回答を目指す
慣用表現を知ってさえいれば、設問をすべて読まなくても回答できるものがあります。
たとえば、このような設問を見たときに慣用表現が分かるかが重要です。
知っていればすぐ解答できる慣用表現の一例
- The company has been able to deliver items faster than before as its new factory is located in the ( ) of the airport.
(慣用表現)
- in the adjacency of「〜の付近に」
- in the vicinity of「〜の付近に」
このあたりが正解になることが慣用表現を見た瞬間に分かると、リーディング・セクションの時間配分の効率性が良くなります。
Part6は設問を先読みしてから長文を読み進める
Part6(長文穴埋め問題)は長文のなかに、4つの空白( )が用意されています。
その中に入る、正しい文法や、前後の文章との繋がりが自然な選択肢を選びます。
TOEICリーディング・セクションの16%の配点しかありませんが、意外と時間を取られるパートです。
800点を目指す場合には、10分でPart6全体を回答するのが理想的だと思います。
設問を先読みして、どのような問題が含まれているか把握してから長文を読み進めましょう。
フレーズ挿入問題は慎重に!
長文の中には4つの挿入箇所の候補があります。
設問のフレーズ内容をしっかり理解してから読み進めないと、読み直しする必要が出てきます。
Part6では時間をかけることができませんので、読み終えた段階でフレーズ挿入問題を回答する方法も有効です。
Part7はNo.200まで回答することにこだわる
Part7(長文読解問題)は全て英語で書かれた長文を読んで、いくつかの設問に回答します。
Part7はだいたい12の長文(大問)と54の設問から構成されています。
800点を達成するにはトリプル・パッセージのNo.200まで挑戦するべきです。
700点台までのテスト対策の方法では「シングルパッセージの簡単な長文から回答しましょう」とお伝えしてきました。
800点台を目指すときも有効な回答方法ですが、すべての問題に挑戦しないと800点は見えてきません。
たとえばトリプル→ダブル→シングルというように、回答する順番を変更しても構いません。
「今日はリスニングで頭を使って、集中力が途切れそう…」という場合には、私もトリプル・パッセージからスタートすることがあります。
各パッセージのおおよその時間配分だけ理解しながら、進めていけばとくに問題はありません。
NOT問題は選択肢まで先読みする
Part7のダブル・パッセージとトリプル・パッセージには、NOT問題と呼ばれている設問があります。
700点台までであれば、NOT問題は捨ててしまうのもアリですが、800点台を目指すなら挑戦していきましょう。
NOT問題を正解するコツは、選択肢もしっかり先読みすることです。
選択肢のうち1つだけ長文と整合性が取れてないものがあるため、選択肢を見て長文の該当箇所にきたら細かい部分をチェックします。
こういった解き方で正答率をあげやすくなります。
ただし、あまりにも時間がかかりそうなら800点台を目指す段階でもNOT問題を捨ててしまいます。
No.200の最後の問題まで挑戦できる時間を確保することを意識しましょう。
目標スコア別ではなく、より総合的なリーディング・セクションの勉強法についてはTOEIC リーディングの勉強法【知らないと損する学習方法】も参考になるはずです。
TOEIC800点を達成するために英語の応用力を上げよ
TOEICで700点を達成している人は、TOEICにおける基礎力が定着しています。
基礎学習を大切にしながらも、応用力を付けていくべき段階に入っていますよ!
基礎学習については単語・文法・発音の3つのカテゴリに分けて学習すると効果大です。
単語の学習を軸にして、発音と文法も合わせてやっていくと効率的です。
単語の勉強法
TOEICに出題される英単語は4000〜3000単語の種類と言われています。
TOEICスピードマスターという英単語帳を利用すれば、1冊で完結して3000語を習得できるようになります。
この単語帳に掲載されている単語はすべて理解できるくらいが望ましいです。
それに加えて、基礎的な単語の裾野を広げて語彙を強化していきましょう。
自動詞と前置詞の組み合わせを強化していくことで、リスニングもリーディングもより理解できるようになります。
発音の勉強法
TOEICの勉強法で盲点になりやすいのが発音です。
人は発音を耳にした時に、脳が勝手に知っている単語に置き換えてしまいます。
coincidence「偶然の一致」 → convenience 「便利さ」
これがリスニングでスコアアップできない理由の1つです。
単語を覚えるときには、発音も気にしながらやるべきですが、多くの人は発音までやりません。
発音を覚えるのに専門知識は不要です。
英語耳という参考書をやれば、数日で発音の概念を理解できます。
発音のやり方を覚えてしまえば、その後の単語学習のやり方も変わってきます。
そして、飛躍的にリスニングが向上します。
また、リンキングやリダクションという、音の『繋がり』や『消失』という英語発音の特殊要素についても理解できるようになります。
TOEICのリスニングはできるだけ標準的な発音がされますが、ある程度のリンキングとリダクションが発生しています。
リスニング精度を上げていくには、自分でもリンキングとリダクションの発音ができるようになっておくと良いでしょう。
文法の勉強法
700点を達成している人であれば、基礎的な文法知識は備わっているはずです。
難しい参考書などはいりませんので、TOEICでる1000問を地道にやっていきましょう。
Part5の文法問題はTOEICで高得点を取るための『知識の源』だと思います。
Part5が得意という人は、自ずとTOEICのリーディング・セクションのスコアも良いはずです。
今回の記事でご紹介した、過去完了仮定法の倒置などの応用的な文法も最近のTOEICには出題されています。
全体の勉強
そして、TOEIC全体の勉強には公式問題集を繰り返し回答するのが良いかと思います。
800点を目指す人は、とにかくリスニングではリズムを崩さない、リーディングで時間配分を意識してすべての設問に挑戦するようにしましょう!
速読ではなく読み直しを減らす努力を!
800点台をターゲットにしている受験者は、さらなるスキルアップを目指して『速読法』に手を出すことがあります。
勉強法として間違ってはいませんが、私の経験から言えることは、かえって遠回りになると思います。
リーディング・セクションで時間が足りなくなる一番の原因は『読み直し』です。
速く読むことも大切なのですが、まず設問を確認、そして内容を把握して、パラグラフごとに理解しながら読み進めていく練習をしましょう。
設問を回答するさいに、確認程度に該当箇所をチェックするくらいが理想的です。
正答率を上げるために速読しながらも、読み直しの回数が多いようでは、なかなかスコアアップに繋がりません。
倍速アプリを利用する
本番に向けての対策としては、倍速アプリで1.2倍〜1.5倍速の音声で問題に挑戦しましょう。
倍速アプリを利用すると、先読みができなくなると感じる場合には、まず20秒〜30秒先読みして、そこから倍速にした音声を聞く感じでも大丈夫です。
最低でも1.2倍速に慣れておくと、本番の音声がゆっくりに感じるようになります。
結果的に落ち着いて回答できるようになるので、おすすめです。
倍速アプリは何でも大丈夫ですが、私は『Audipo』という買い切りのアプリを利用しました。
読んでいただいてありがとうございます!
以上が、TOEICで800点を達成するために、必要な勉強法や解き方のコツです。
800点を達成できれば、さまざまなことが英語でできるようになります。
ビジネスプランに置き換えても、有利に展開していくことが可能です。
とても高い壁ではありますが、学習の効率性を最大限に上げて、目標を達成してください!
TOEICの勉強効率を最大限に上げたい人
この記事でTOEIC800点を達成するための勉強法を理解して頂けたかと思います。
スコアアップには勉強時間を積み重ねる必要があります。
一方で、「どうしても短期間でスコアアップしたい!」と考えている人もいるでしょう。
少しでも勉強時間を短くして、スコアアップをしていきたい場合には、学習効率を最大化する必要があります。
完全にTOEICに特化した勉強をするために、スタディサプリTOEIC対策コースを利用するのもひとつの方法です。
私も利用してみましたが、順序立てされているため、無駄が一切ありません。TOEICの人気講師である関先生の動画レッスンだけでも、テスト対策の価値が十分にあります。
「なんとか短期間で勝負する!」という人はアプリの力を借りましょう。7日間無料で利用できるため、試してみるのも良いかもしれません。
(参考) スタディサプリENGLISH TOEIC対策コースの評判【レビュー記事】
記事でご紹介した参考書
この記事で紹介した参考書は独学でやるTOEIC対策に必要不可欠だと思います。
詳しくは、【ついに決定!】TOEICの参考書 本当に役立つオススメはこちら!で必要な理由を紹介しています。