TOEICと年収の関係を知りたい人
「TOEICのスコアアップを目指せば年収アップにも繋がるのかな?給料を良くしたいからTOEICを受験するのはどうなんだろう?TOEICと年収の関係について知りたいな!」
このような疑問にお答えします。
この記事を書いているIF30の管理人である私(@investfrom30)は、外国語大学英米語学科を卒業して、医療系の貿易会社を経験しました。
通勤とオフィスが嫌で退職したのち、転職後に英語実務を積みながら、TOEICで860点を達成してマネジメントの方へ移行した経験があります。
結論からお伝えすると、700点以上のTOEICスコアを保有していることで、英語実務を任せてもらえる環境(会社)なら年収はスムーズに上がります。
私もTOEICを上手く利用して、年収を上げてきた一人として、TOEICと年収の関係についてお話ができるかと思います。
私の実績はこちら
ちなみに、27歳のとき350万円前後の年収で転職して、英語と関わりながら仕事をするようになり、これくらい年収が増えました。なかなかリアルな数字でしょ?
スキルなしからスタートした私ですが、31歳のときの年収としては頑張っている方だと思います。
とはいえ、外国語大学を卒業しながらも、TOEICでどれくらい年収が上がるのか懐疑的なこともありました。
もしかしたら、皆さんもこのような疑問を感じているかもしれません。
読者の疑問
- TOEICでスコアアップすれば年収も上がってくるのか?
- TOEICの勉強は大変そうだけど、果たしてやる価値はあるの?
- TOEICで年収を上げるための道筋が知りたい
この記事を読んで頂ければ、こういった疑問を解決できるかと思います。
TOEICと年収について私が感じていることを、ツイートしたことがありますので引用します。
TOEICのスコアが高い人は『年収』も高いというのは逆説的な気がします。
— ほろほろ (@investfrom30) November 12, 2020
結局のところ、給料の良い業界や職種は英語の必要性があるということだと思う。スコアを上げてからの次のアクションまで考えなければ、年収は期待どおりにならない気がします。スコアに盲信するのはある意味危険です。
この記事の内容
- TOEICスコアが高ければ年収アップのチャンスが広がる
- TOEICスコアが高くても行動しなければ年収アップは難しい
- TOEICスコアを上手に活用するための環境を手に入れる
TOEICスコアが高ければ年収アップのチャンスが広がる
まず最初に、TOEICの高得点ホルダーであれば年収を上げる機会が増えることについてお話します。
ポイントとしては「グローバル化が進むことで英語の需要は今後も伸び続ける」ということですね。
私はいま医療メーカーにいるのですが、この業界は8割くらいが外資系企業です。
日本の医療マーケットは非常に大きいので、世界中の医療メーカーが毎年のように参入してきます。
反対に、高品質の日本製品で海外マーケットを狙って、グローバル進出していく企業もあります。
こういった時に、チャンスが発生しているのですが、その恩恵を最初に受けやすいのが『英語ができる人』です。
わたし海外を飛び回るような仕事は無理です…
と感じるかもしれませんが、バックオフィス(内勤者)系の仕事でも同じですよ。
海外との交流が発生するタイミングで、そこにチャンスが生まれるのはすべての業界に言えることだと思います。
TOEICは有効な判断材料
このときに『英語ができる人』をどのように判断しているか重要だと思いませんか?
いろいろな英語試験がありますが、ビジネススキルと上手くリンクできている試験はTOEIC以外に見当たりません。
そのため、多くの企業でファースト・インプレッションをTOEICスコアで判断しているわけですね。
TOEICのスコアが味方をしてくれる状況を作り出せるので、やはり、スコアが高ければキャリアアップに繋がるチャンスが増えるのは間違いありません。
TOEICと年収の相関関係はデータあり
論より証拠も必要かと思いますので、よく出典されているデータをご紹介していきます。
こちらは転職サービスのDodaが2013年に実施した調査です。
TOEICスコアと平均年収の相関関係を示しています。
10万人規模を対象にした調査を利用して算出されているため、再現性は高いと考えられます。
この調査によると、TOEICで700点以上になると、統計学的に年収が高くなることが分かっているようです。
平均年齢が33歳前後であるため、年齢による影響が少ないデータです。
やはり、TOEICのスコアアップによって、年収は上がりやすいと言えそうです。
TOEICスコアを保有している人の全体の平均年収が522万円であるのに対して、未受験者は422万円だったことも分かっています。
TOEICの受験の有無だけで、100万円ほど年収に差がでるのはビックリですね!
ほかにも興味深いデータがありまして、こちらはキャリアインデックスという会社がマクロミルで実施したアンケートです。
それによると、ご覧のような結果になったみたいですよ。
日常会話や読み書きができるレベルと答えた人の割合 | |
---|---|
500万円未満 | 22.4% |
500~700万円未満 | 34.0% |
700万円以上 | 48.7% |
先ほどのDodaのデータでも年収が上がりだすのは『TOEIC700点以上』とありましたので、とても興味深いと思いませんか?
TOEICスコアを上手に利用して、年収を上げていくには700点を保有しておくのが良さそうですね。
700点以下だと履歴書に書けないの?
という疑問を感じるかもしれませんので、補足しておきます。
TOEICの平均スコアは580点と言われています。
結果的に履歴書に記入できるスコアが600点くらいになります。
スコアが高いことに越したことはありませんが、600点でも就職や転職における選考で有利になりますので、ご安心ください。
600点でも自分には中々難しそう…
という新たな悩みも出てきそうですので、すこしアドバイスさせてください!
これまでにTOEICを受験してきた私の経験から言えることは、基礎学習を中心にしっかりやればTOEICで700点は十分に狙えます。
IF30では高得点を達成するためのTOEICロードマップを公開しており、独学でテスト対策をして頂けますよ。
会社員ならコーチングスクールもあり
現在、会社員をされていて、「時間はあまりないけどお金はあるよ」という人なら、TOEICのコーチングスクールで700点を達成するのも良い選択肢だと思います。
次の章でご紹介する『注意点』にだけ気をつけながら、TOEICスコアを活用すれば、スクール代くらいはすぐに回収できます。
関連記事:【11社厳選】TOEIC対策におすすめスクール【失敗しない選び方】
TOEICスコアが高くても行動しなければ年収アップは難しい
TOEICを活用して年収アップをしたい人は、注意したほうが良いこともあります。
ネットやSNSを見ていると「TOEICで900点達成したけど、自分は年収アップしませんでした!TOEICは無意味です!」というような情報に触れることがあります。
こういった人に共通点としては『英語が直接関係ない仕事をしている』ことが多いです。
例えば店舗物販という仕事をしていて、TOEIC700点の社員が、月1回ほど訪れてくる外国人の接客をする場合はどうでしょうか?
本人も満足感があるかもしれませんし、その店の経営者も頼りにすると思いますが、大きな年収アップに繋がるとは考えにくいですよね。
つまり、TOEICのスコアアップにつられて年収も上がると盲信するのは間違っていて、英語の実務に変えていく行動が必要なんです。
世の中にはTOEICや他の英語資格も保有していないけど、英語実務でめちゃくちゃ稼いでいる人がいます。そういった人は、TOEICを利用して英語力を証明する必要すらないほど、英語を流暢に使用できます。
しかし、そういった人は一握りですので、残りの私たちは『まずTOEICで足がかりを作ってから、年収アップをしやすい環境に移行する』というステップがどうしても必要です。
この部分を忘れた状態で、がむしゃらにTOEICを頑張っても、期待しているような年収アップには繋がらないことを理解しておくべきでしょう。
TOEICスコアを上手に活用するための環境を手に入れる
ここまでで、「TOEICで高得点を達成しているから年収が高くなるのではなく、年収の高い企業や職種では英語を使う機会が多いから、結果的にTOEICのスコアも高くなる。」ことがお分かり頂けたかと思います。
とても大切なことなので、もう一度だけお伝えすると「TOEIC990点を保有している人でも、年収アップの環境を手に入れる行動をしなければ、年収は平行線をたどりやすい」という現実です。
私のダメな経験
私も10数年前に大学のIPテストを4年間で40回ほど受験して、一度だけ990点を達成したことがあります。(まだ、TOEICが比較的簡単だったころのはなしですけど…)
わりと英語に自信があって、医療関係の貿易会社に入社しましたが、事前の会社説明とは違って、ほとんど英語を使う機会がありませんでした。
そんな環境で5年間も過ごしてしまい、年収も期待したようには上がらず、フラストレーションに陥りました。
そこから現在の社員の5割くらいが何らかの英語実務をやっている外資系企業に転職しました。
TOEICでの評価体制もある会社なので、上手に利用しながら、年収を上げることに成功したのです。
その経験からお伝えできることは、やはり環境が大切だということです。
英語に専門性を少し加えよう
TOEICを活用しながら、英語実務を手に入れて、キャリアを進めてきた経験から分かることがあります。
英語と専門性をミックスさせると、自分のような、さして英語実務の経験がない人でも、一気にキャリアに繋がるということです。
私の場合は『英語×急性期の医療知識』という部分が上手くミックスしたので、少しばかり役立てる存在になれた気がしています。
そういった環境をどう手に入れれば良いか分からないよ…
と思うかもしれませんので、こちらのステップをご覧ください。
- ①TOEICの勉強を開始する
- ②TOEICで700点を達成する(理想は800点)
- ③環境が悪ければ転職を検討する
①TOEICの勉強を開始する
独学とコーチングを受ける方法がありますので、自分の目的にあったやりかたで進めていきましょう。
(目的)
- 独学:学習時間を確保でき、ゆっくりマイペースで勉強していきたい人。コストは参考書などで1万円〜5万円程度と思われます。
- コーチング:学習時間の確保が難しく、自分の弱点を客観的な視点から補足してもらいたい人。コストは20万円〜30万円程度と思われます。
(行動)
- 独学:IF30のTOEICロードマップでレベルごとの勉強方法を理解していただけます。
- コーチング:【11社厳選】TOEIC対策におすすめスクール【失敗しない選び方】という記事にまとめています。
②TOEICで700点を達成する(理想は800点)
700点前後のスコアが見えてきたら、英語の実務に繋げられないか考えてみましょう。
今いる環境では難しい場合は、やはりフィールドを変えたほうが良いと思います。
できるだけ早く英語実務の実績を作ることが大切です。
TOEICでもっとスコアアップしたいと考えるようになるかもしれませんが、TOEICは後からでも勉強できます。英語実務のチャンスは追い求めないと手に入りません。
理想は800点としているのは、TOEIC800点というのがキャリアのパスポートになりやすいからです。
すべてという訳ではありませんが、英語の実務がある会社でTOEIC800点と言えば、最初から実務をやらせてもらいやすくなります。(未経験であっても、OJTというカタチでスタートしやすくなります。)
③環境が悪ければ転職を検討する
「この会社じゃ無理だな…」と感じるなら、転職してしまうのもアリだと思います。
このとき注意するべきポイントは『TOEICを活用した転職に強い転職サービスを使いましょう』ということです。
すごく大切な話でして、英語転職に弱いエージェントを使ってしまうと、本当はもっと上がる可能性のある年収やポジションを機会ロスする可能性があります。
昔の私もそうだったのですが、「とりあえず有名な転職サービスに登録しとこう」という考えは、あまり正しくありません。
TOEICで年収を上げていきたいという、しっかりした目的があるなら、英語実務をやっている企業とのコネクションが強いエージェントを利用しましょう。
無理やり転職させられることは一切ありませんので、ご興味があればエージェントの人に無料カウンセリングを受けてみてください。
私もここからスタートして、一気に年収が上がりました。
一人で悩む必要はないかなと思います。
ご参考までに、英語転職に強みを持っているおすすめの転職サービスを記載しておきます。
▶ 外資系企業や英語業務を行う企業とのコネクションが強い転職サービスです。
▶ エン転職のグループであり、外資系企業への転職支援に強みを持っています。
転職会議▶ JACのグループであり、ハイクラスの外資系企業への転職を強みとしています。
ちなみに、①〜③のステップを反対にすることもできます。
私の場合は③でいきなり英語実務を求めて外資系企業に転職して、①TOEICの勉強を再スタート、②860点を達成という流れでした。
TOEICを使いながら年収を上げている人の共通点は『しっかり行動している』ことだと思いながら、この記事を終わります。