TOEIC Part3のテスト対策を知りたい人
「TOEICのPart3の会話問題が苦手で聞き取れない…。Part3を効率的に回答するコツが知りたいです。長文音声をしっかり聞き取ってスコアアップに繋げられないかな?」
このような疑問を解決していきます。
皆さん、こんにちは。
IF30のほろほろ(@investfrom30)です。
今回はTOEICのPart3のテスト対策をやっていきましょう。
昔の私がそうでしたが、以下の理由でPart3に苦戦しました。
- 会話(音声)がなかなか聞き取れない
- 途中で音声についていけなくなる
Part3は比較的長めの音声を全体的に聞き取りできないと、スコアアップに繋がりません。
効率的なテスト対策が必要なパートだと思います。
この記事の内容
- Part3の解き方の手順:集中するべきポイント
- Part3に出題される音声パターン
- Part3に出題される設問パターン
- Part3の正答率を上げる先読みのやり方
- Part3の正答率を上げる解き方のコツ
この記事を書いている人
この記事を書いているIF30の管理人ほろほろ(@investfrom30)は、10年の英語学習のグランクのあとに、勤務先で必須化となったTOEICに挑戦して4ヶ月で860点を達成しました。
3歳児の子育ての最中でしたので、1日の勉強時間は1時間程度しか確保できませんでした。
そのため、効率的な勉強方法を考えながらTOEIC対策しました。
(参考)TOEIC 860点超えを達成した勉強法【4ヶ月で攻略可能】
TOEICでのスコアも評価され、現在は外資系の医療機器メーカーで英語を使った実務を行っており、さらに英語力を高めている最中です。
私の経験から効率的なTOEIC対策の方法をまとめた、TOEIC 高得点ロードマップ【ここから始めよう!】もぜひ活用してください。
TOEIC Part3の概要
Part3はTOEICリスニング・セクションの3つ目のパートで、『会話問題』と呼ばれます。
2人または3人による長めの会話を聞いて、質問内容と整合性の取れた選択肢を選ぶ問題です。
会話内容を可能な限り理解することが、スコアアップのポイントになります。
日常生活とビジネスシーンにおける会話を、しっかり把握できているか試されるパートです。
Part3の問題数
Part3は13個の音声にそれぞれ3つの設問が用意されており、全部で39問に回答します。
リスニング・セクションのNo.32~No.70に位置しています。
Part3の点数配分
TOEICリスニング・セクションにおいてPart3は39%のスコア配分があります。
TOEICで高スコアを目指すなら、集中して取り組むべきパートです。
パート | 内容 | 問題数 | 割合 |
---|---|---|---|
パート1 | 写真描写 | 6 | 6% |
パート2 | 応答 | 25 | 25% |
パート3 | 複数人の会話の把握 | 39 | 39% |
パート4 | 一人の会話の把握 | 30 | 30% |
集中力を切らさずにテンポ良く回答していければ、高得点を狙えます!
TOEIC Part3の解き方の手順
Part3のスコアアップを狙うには、解答手順を理解しておくことが重要です。
Part3の回答方法は、以下の手順がおすすめです。
アナウンス
- アナウンス1:Part2(応答問題)が終わると、Part3の概要のDirection(説明){You will hear some questions between two or more people. You will be asked…}のようなアナウンスが30秒ほど流れます。
手順
- 手順1:約30秒のアナウンスの間に、最初の音声であるNo.32〜No.34の設問を確認して、どのような会話であるか把握する。
- 手順2:3つの設問を確認したら、選択肢にも目を通す。(時間が無ければ設問だけでも十分)
- 手順3:設問の内容を意識しながら音声を聞く
- 手順4:設問に回答する
- 手順5:3つ目の設問が読み上げられている最中に、次の音声の設問を先読み&選択肢を先読みする
以下、繰り返し回答を続ける
手順ごとにより詳しく見ていきましょう。
手順1:最初の音声の設問の確認
Part3の始まりの合図として、問題用紙のDirection部分が読み上げられます。
この間に最初の音声である、No.32〜No.34の設問を最初に確認しましょう。
「この問題は○○に関する音声だな」とある程度の予想をすることができます。
結果的に落ち着いてリスニングに挑めますので、設問はすべて把握しておくべきです。
手順2:選択肢の確認
音声が流れるより前に設問を把握することを優先するべきですが、時間が許すなら選択肢も目を通します。
これによって設問の答えとなるキーワードを拾いやすくなります。
選択肢を優先してもよいか?
IF30では設問を優先することをおすすめします。
最近のTOEICでは、雰囲気で回答している受験者をふるい落とすための、引っ掛け問題が増えてきています。
キーワードだけ拾いに行くのは効率が悪くなっています。
1つの音声につき12個の選択肢が用意されていますが、9個は不正解です。
これが設問を優先するべき理由です。
選択肢は時間があれば、確認する程度で問題ありません。
手順3:設問の内容を意識しながら音声を聞く
集中力を保ちつつ、最初から最後までしっかり音声を聞きましょう。
ほとんどの問題は設問の順番通りにヒントが出現します。
手順4:設問に回答する
音声を優先しよう!
音声を聞いている最中に答えに気が付くことがありますが、マーク作業でリスニングが散漫にならないように注意して下さい。
まずは音声に集中することが大切です。
問題用紙には何も記入してはいけませんので、正解にチェックマークを付けることもできません。
私は鉛筆を多めに持っていって正解と思われる選択肢のところにペン先を並べて、音声が終わったらすぐにマークできるようにしていました。
マーク作業を音声を聞き取った後に、まとめてできるため有効です。
小学生が字の練習に使う『三角鉛筆』が転がりにくいのでおすすめです。
手順5:先読みする
Part3は次の問題が始まるのを待っている必要はありません。
できるだけ早くマークしてしまい、次の音声の設問を先読みしましょう。
先読みを始めるタイミングは、前の問題の2番目〜3番目の設問が読み上げられている時です。
3番目の設問が読み上げられる瞬間から、次の音声が始まるまで約20~25秒あります。
この間に先読みをしていきます。
先読みのペースが崩れたら?
リスニング・セクションのスコアアップに繋がりやすい先読みですが、デメリットもあります。
「早く次の問題の設問を確認しなくては!」というマインドになりがちです。
先読みしている最中に難しい問題になり、ペースが一気に崩れる可能性も想定しておくべきでしょう。
ペースが崩れてしまったら『諦める』ことが肝心です。
一旦、リセットして次の音声に集中しましょう。
そんなのモッタイナイ!
と思われるかもしれませんが、TOEICでは正答率にこだわるよりも、回答数にこだわった方がスコアアップに繋がります。
途中で集中力が無くなる…
Part4をやっていると「なんだか集中力が途切れてきた…」ということはよくあります。
そういった場合は、次の音声の始まりから終わりまで『目をつぶる』のが効果的です。
また、少しの空き時間に肩や首を動かして、軽くストレッチするのも良いでしょう。
TOEIC Part3の音声パターン
Part3には以下のような、音声(問題)のパターンが3つあります。
それぞれの予想出題数も合わせて記載しています。
- 2人の会話 9〜10問
- 3人の会話 1〜2問
- 図表を用いた会話 1〜2問
それぞれの聞き取りポイントを抑えておきましょう。
2人の会話
2人の登場人物が交互に会話をします。「会議をどうするか?」「午後の予定は?」など何かしらトピックについて話が進んでいきます。
Part3はストーリーを追いながら、会話を把握すると理解度が上がるはずです。
ストーリーとしては、以下のように分類できます。
- 問題:問題が発生している
- 依頼:相手に対するお願い
- 提案:問題を解決するための提案
- 決断:今後どうするか決める
例題で見てみましょう。
F: Hello, I’m calling to confirm your appointment with Mr.Hamasaki tomorrow at three thirty.
M: ①Oh, sorry. I completely forgot to cancel the appointment. My boss wants me to join a conference on behalf of him. You know, he is currently hospitalized.
F: ②Well, I will explain that to Mr. Hamasaki and try to change the schedule. When will be convenience for you?
M: Thank you so much. ③I can match his schedule next week.
女性:ねぇ、明日の3時30分からのHamasakiさんとのアポイントを確定するために電話してるんだけど。
男性:①(問題)あぁ‥ごめん。そのアポイントをキャンセルするの完全に忘れていたよ。上司の代わりにボクが会議に参加してほしいみたいなんだ。ほら、彼は入院しているからね。
女性:②(提案)じゃあ、私からHamasakiさんに電話で事情を説明して、予定を変えてみるわね。都合のいい日はある?
男性:本当にありがとう。③(決断)来週なら彼のスケジュールに合わせられるよ。
このように①(問題)→②(提案)→③(決断)という流れで、話が進んでいます。
会話の展開には様々なパターンがあります。
- 問題→依頼→提案→決断
- 依頼→提案→決断
- 問題→提案
- 提案→決断
パターンごとに難易度が変わることは、そこまでありません。
3人の会話
人物の組み合わせはご覧のとおりです。
- 男性 ・男性・女性
- 女性・女性・男性
3人とも同性である問題は、IF30で調べる限りはありませんでした。
3人の会話問題も会話の流れは、これまでと同じです。
気をつけておきたいポイントとしては、ストーリーが順調に進んでいるのに、3人目の発言で話が急展開する場合があることです。
F1: Excuse me. I saw the leaflet which offers a 40% discount on the refrigerator in your shop. ①I came here to buy it.
F2: So sorry. That was one of the special offer during the month of September. And many people took the advantage by this afternoon. ②Now, the items are temporarily out of stock.
F1: Oh really? I regret I didn’t go out earlier… Thank you…
M: Oh! please wait! We have another branch in the next town, and I think they have more stocks.(話が急展開) ③Just let me call them for checking.
女性1:すみません。こちらのお店で、その冷蔵庫が40%割引になるチラシを見ました。①(依頼)それを買いに来たんですが。
女性2:本当に申し訳ありません。9月中のスペシャルオファーの一つだったんです。それで、多くのお客様が、今日のお昼頃までに得点を利用されました。②(問題)現在のところ一時的に在庫切れです。
女性1:ええ本当? もっと早く出発すれば良かったな…ありがとう…
男性:ああ!待ってください!となり町にも支店がありまして、もっと多くの在庫を持っていたように思います。(話が急展開)③(提案)ちょっと電話で確認させてください。
このように①(依頼)→②(問題)→(話が急展開)→③提案という流れで、話が進んでいます。
途中までしか聞き取れていないと、女性1が特別価格の冷蔵庫を買えずに諦めて帰ったように見えますが、男性スタッフが他の店に確認する提案をして、話が急展開していることが分かります。
3人の会話問題ではストーリーの流れが一気に変わることがありますので、このようなポイントは抑えておきたいところです。
図表を用いた会話
こちらは問題用紙に印刷された図やイラストを見ながら会話を聞いて、整合性の取れたものを選択します。
先読みの間に図を見るという作業が増えますが、そこまで複雑な内容ではありませんので、落ち着いて回答するようにしましょう。
例えば、このような注文書のイラストを見ながら音声を聞きます。
図表を用いた会話問題は後ほど詳しく解説します。
TOEIC Part3の設問パターン
設問にもいくつかのパターンが存在します。
IF30ではこれまでに出版された公式問題集を利用して、パターンを細分化してみました。
- 具体的な内容を問う設問 :ピンポイントの内容が答えになる
- やや曖昧な内容を問う設問:おそらく正解だろう内容が答えになる
- 次の行動を問う設問:会話の内容からこの後どうするかを予想する
- 相手の意図を問う設問:フレーズに隠された話し手の意図を考える
- 図表に関する設問:図表と会話の内容に整合性がある部分を探す
具体的な内容を問う設問
こちらは会話の内容から、ピンポイントの内容を答える設問です。
- What type of business does the woman do?
(女性はどんな種類の事業をしていますか?) - What does the man ask about?
(男性は何について尋ねていますか?) - According to the woman, what can be found in the box?
(女性によると、その箱の中で何を見つけられますか?) - Where does the conversation take place?
(この会話はどこで行われていますか?) - Who is Ellen Springer?
(Ellen Springerは誰ですか?) - Why is the woman concerned?
(どうして女性は心配しているのですか?)
このように具体的な内容が問われます。
会話のなかに明確なヒントがあることがほとんどです。
それぞれの会話の1問目の設問として出題されることが多く、得点しやすい設問パターンかと思われます。
やや曖昧な内容を問う設問
こちらは100%確かな情報はないものの、会話の内容からおそらく正解のものを答える設問です。
- Who most likely is the woman?
(この女性は誰だと思われますか?) - According to the conversation, what probably do they do after dinner?
(会話によると、夕食の後に彼らはおそらく何をしますか?)
このように「思われる?」「おそらく〜?」という、やや曖昧なポイントが答えになります。
Part3全体では3問〜5問出題される可能性があります。
会話全体を理解できれば、簡単に正解を導きだせる設計になっていますが、初心者には少し難易度の高い設問パターンです。
次の行動を問う設問
こちらは会話の内容から、次の行動を探り当てます。
- What does the woman ask the man to do?
(女性は男性に何をするよう頼みますか?) - What will the speakers do next?
(話し手たちは次に何をしますか?) - What does the man say he will do?
(男性は彼は何をするつもりだと言っていますか?) - What does the woman offer to do?
(女性は何をすることを申し出ていますか?) - What is the man told to do?
(男性は何をするように言われていますか?)
各音声の3つ目の設問で出題されやすく、音声の終盤に明確なヒントがあることが多いです。
相手の意図を問う設問
こちらは会話の中に出てくる『フレーズ』の意図を考えます。
Part3の設問パターンでは、もっとも難易度が高いです。
- Why does the woman say, “I will join it later.”?
(女性はなぜ、”I will join it later”と言っていますか?) - What does the man imply when he says, “I ask the manager”?
(男性が“I ask the manager”と言ったとき、何に言及していますか?)
Part3全体では1問〜2問出題される可能性があります。
セリフの前後の会話を良く理解していないと正解できません。
肯定的なもの・否定的なものに分かれるため、トーンで判断する必要もあります。
トーンで分かれるとは?
英語は語尾のトーンの変化で、話し手がポジティブなのか、ネガティブなのか意思表示することがあります。
例えばこのような感じです。
- ポジティブ:I ask the manager⤴(よし!上司に報告しよう!)
- ネガティブ:I ask the manager⤵(上司に報告しなきゃいけないか…)
図表に関する設問
問題用紙に記載された図(イラスト)を見て、会話の内容と照らし合わせて正解を導き出す設問です。
- Look at the graphic. How many items were sold in Dog-care last month?
(図を見てください。先月、Dog-careにおいてどれだけの商品が売れましたか?)
Part3では1問〜2問が出題される可能性があります。
設問の中のキーワードが、そのまま図(イラスト)に記載されていることは少ないです。
例えば、会話の中では「Dog-careがペットフードを販売しているのはLakesideモールだけ」というようなヒントが出てきます。
TOEIC Part3の勉強法
最後にPart3の効率的な勉強法について解説します。
Part3が苦手に感じる人は、このあたりの知識が不足している可能性があります。
- 語彙力
- 文法
- 発音
昔の私がそうでしたが、「リスニング力を上げたい!」と思ったら、リスニングばかり練習してしまいがちです。
上記のような英語脳を鍛える3要素にフォーカスを置きながら学習すると、リスニング能力は飛躍的に向上します。
「部分的に聞き取って回答する」という状態から、「おおよそ全体を把握して回答する」という状態にできるだけ早く移行するために、英語の基礎部分もトータル学習していきましょう。
「それって遠回りにならない?」と考えている人は、ご自身でバランスを考えてやっていくのもの一つの手です。
しかしながら、TOEICでリスニングまたはリーディングのどちらか一方にだけ、点数が偏っている人は確実に学習のバランスが崩れていますので注意して下さい。
詳しくは「TOEIC リスニングの勉強法【聞き取れないを解消しよう!】」という記事が参考になるはずです。
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