この記事はTOEICリーディングのパート5で時間がかかりすぎると、悩んでいる人向けに1問20秒で回答する練習ページです。
TOEICのパート5で時間をかけるのはNG!
先日、TOEICで高得点をマークするためには、リーディング全体の時間配分を理解する必要があることを解説しました。
≫【うまくいかない人】TOEICの時間配分のコツ【意識を変えよう】
その中でも、リーディングの出だしとなるパート5の攻略は非常に重要です。
パート5でつまずくと、その後のリーディングが全て総崩れになるという明暗を分ける大切なポイントです。
パート5が高得点の分岐点
私はTOEICの勉強をしていた時に、パート5の重要性を割と軽視していました。
600〜700点でスコアが伸び悩んできた…
というような時期がありまして、リーディングの戦略を見直した時にパート5の重要性に気が付きました。
というのも、パート5は全部で30問ありますので、リーディングの30%のウェイトを占めています。
短文穴埋め問題という特性上、品詞の違い・文法表現・時制の一致など、次々に設問で問われる内容が変わるため、英語の基礎力が試されます。
「慎重に・正確に…」と回答していましたが、それが自分の首を絞めていることに気がついたんです。
パート7の残り時間を意識する
パート5の後にはパート6(長文穴埋め問題)と、TOEIC最難関とされるパート7(長文読解問題)が待ち受けています。
肌感覚ですが、パート5は基礎問題が7割と応用問題が3割くらいで出題されるため、時々マークする手が止まってしまいますが、そこで思考を巡らせると、結果的にパート7の精読時間が失われることになります。
私の場合は、この部分を意識して時間のコントロールをしたことで、パート7の最後の設問まで丁寧に回答することができ、スコアが一気に860点まで上昇しました。
パート5は1問20秒で回答していく
パート5の攻略ポイント
パート5は短文穴埋め問題が30問出題されます。
それを10分で回答するのが理想的です。
そのため、1問に使える時間はおおよそ20秒です。
リーディングの時間が足りない人
リーディングの時間が足りないと悩んでいる人の多くは、パート5を丁寧に回答しすぎている可能性があります。
しっかり考えて回答することは大切なのですが、パート7の最後の設問まで、全て挑戦しなければ、TOEICで高得点を達成できません。
分からない設問は適当にマーク
私が860点を達成した試験でも、パート5で時間がかかりそうな設問、自信がないなと感じた設問は20秒かからずに、適当にマークしていきました。
真面目な人からすると、抵抗感があるかもしれませんが、このあたりの判断を早めにして『損をして後で得をする』という意識が非常に重要です。
この感覚が養っていないと、各パートに分配するべき時間が曖昧になってしまい、結果的にすべての設問に挑戦できない状態を繰り返します。
1問20秒の時間感覚をつかもう
時間がある人は、実際にパート5の問題で20秒で回答する練習をしてみて下さい。
これら5つの問題は、TOEICの試験でもよく出題される内容です。
Questions 101 – 105
Question – 101.
The founder of Easta de Sole, Maria Hernandez proudly ( ) new plans to build the largest facilities in the central town.
(A) announced
(B) was announced
(C) has been announced
(D) have announced
Question – 102.
Staff members working in Star Coffee always welcome customers ( ) feel happy to serve them coffee.
(A) but
(B) and
(C) if
(D) that
Question – 103.
In the European food and cooking festival, people enjoyed eating a variety of traditional ( ).
(A) aisle
(B) attire
(C) fare
(D) utter
Question – 104.
The most famous ( ), Mr. Watanabe won the prize on the World Newspaper Conference last year.
(A) journalism
(B) journal
(C) journalistic
(D) journalist
Question – 105.
Russel city hall has offered reimbursement to patients ( ) requesting over-payment by the municipal hospital.
(A) due to
(B) whether
(C) because
(D) despite
Answers 101 – 105
Answer – 101.
The founder of Easta de Sole, Maria Hernandez proudly ( ) new plans to build the largest facilities in the central town.
Easta de Soleの創業者であるMaria Hernandezは、誇らしげに街の中心部に最大級の施設を建設する計画を発表した。
(A) announced
(B) was announced
(C) has been announced
(D) have announced
解説:主格であるMarie Hernandezが新しい計画をアナウンスするため、能動態である(A)または(D)が正解の候補になります。(D)は述語動詞haveが三人称単数形の主格と一致していない。(has announcedなら正解) そのため、(A)が適切である。(C)と(D)は受動態であり不適切。
Answer – 102.
Staff members working in Star Coffee always welcome customers ( ) feel happy to serve them coffee.
Star Coffeeで働く従業員は、いつでもお客様を歓迎し、コーヒーを提供することをうれしく感じます。
(A) but
(B) and
(C) if
(D) that
解説:現在分詞を含むStaff~Coffeeまでが主語である。welcome customers(お客様を歓迎する)の後にfeel happy(幸せを感じる)という2つの述語動詞が存在するため、カッコ内には接続詞が入る。そのため、(A)と(B)が正解の候補になる。(A)but(~しかしながら…)では逆説的な意味となり文意が通らない。(B)and(~そして…)が正解になる。
Answer – 103.
In the European food and cooking festival, people enjoyed eating a variety of traditional ( ).
European food and cookingフェスティバルでは、人々がたくさんの伝統的な食事を楽しみました。
(A) aisle
(B) attire
(C) fare
(D) utter
解説:語彙が試される問題。(A)通路 (B)服装 (C)料理 という名詞と(D)まったく のという形容詞が選択肢に並んでいる。文脈から食事に関連する名詞を選ぶ必要があるため(C)が正解。
Answer – 104.
The most famous ( ), Mr. Watanabe won the prize on the World Newspaper Conference last year.
最も有名なジャーナリストの一人であるWatanabeさんは昨年のWorld Newspaper会議で受賞しました。
(A) journalism
(B) journal
(C) journalistic
(D) journalist
解説:journalに派生した品詞の問題。famous(有名な)形容詞の後にカッコが続いている。【形容詞+( ), 】ではカッコ内に名詞が入る。そのため、(C)ジャーナリズム的な(形容詞)は選択肢から除外される。
(A)ジャーナリズム・新聞雑誌 (B)雑誌・日誌 (D)ジャーナリスト・記者の中から文脈に会うものは(D)である。正解は(D)
Answer – 105.
Russel city hall has offered reimbursement to patients ( ) requesting over-payment by the municipal hospital.
ラッセル市役所は市立病院の過払い請求のため、患者に返済の提案を行っています。
(A) due to
(B) whether
(C) because
(D) despite
解説:カッコより前のRussel~patientsまでで、市役所が患者に返済を提案していることがわかる。カッコ以降を見てみると、『市立病院の過払い請求』という動名詞に続いており、カッコ内には前置詞が入る。選択肢の中で前置詞は(A)due to〈~なので〉と(D)despite〈~にも関わらず〉文脈から(A)が正解である。(B)whether〈~であろうとなかろうと…〉(C)because〈~なので…〉はともに接続詞
パート5の時間配分のコツ
パート5を攻略するコツは
- 過去問を多く解く
- 機械的に進んでいく
- 分からない設問は適当にマーク
このうち、今回意識して頂きたかったのは『分からない設問は適当にマーク』することです。
今回は、難易度の低い問題や、語彙力が試される難しい問題を混ぜてみました。
もしかすると、途中で「うっ!」ってなったかも知れませんが、それは自然な反応です。
その反射的に頭をよぎる「なんとか正解したい」という煩悩をかき消すことが、全体のTOEICスコアアップに繋がります。
正答率については、徐々に英語学習をして、向上していくしかありませんので、まずは試験本番中にできる時間配分を練習してみて下さい。
パート5を圧倒的に攻略するための参考書
パート5におすすめの参考書はありますか?
こういった質問もあるかと思いますので、お答えします。
個人的に公式問題集をすべて揃えて繰り返しやれば、800点くらいのスコアは目指せることを実証しました。
しかし、パート5をとことん勉強して攻略したい人には、こちらの問題集がおすすめです。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
とにかく設問が1000問も掲載されていること、解説が非常に分かりやすいことがおすすめの理由です。
間違えた設問を繰り返し学習することで、パート5とパート6の文法問題で高得点をマークできるようになるはずです。
公式問題集を一通りクリアしてから、こちらの問題集もやるとTOEICリーディングの基礎固めは、ほぼ完了している状態に近いかと思います。
公式問題集の使い方
今回、ご紹介したパート5の攻略方法は公式問題集を利用して練習することもできます。
TOEIC公式問題集の戦略的な使い方については「TOEIC公式問題集の正しい使い方【たった3ヶ月!800点超えの方法を徹底解説します】」という記事で、かなり詳しく解説をしています。
コメント