ギリギリまでテスト対策をしたい人
「いよいよ明日はTOEICのテスト本番!それなりにテスト勉強はやってきたつもりだけど、少しでもスコアアップを目指したい!前日までにやっておくべき直前対策が知りたいな!」
このような疑問を解決します。
TOEICの直前対策
- リスニングは本番に向けて耳を慣らしていく
- リスニングは時間切れにならないよう時間配分を確認する
- 各パートの解き方のコツを確認する
- 勉強スケジュールの確認
TOEICの直前対策の重要性
TOEICを継続的に学習している人なら「テスト直前にできることはない」と感じるかもしれません。たしかに、TOEICのスコアアップに重要なことは直前対策ではなく、日頃からの継続学習です。
しかし、直前対策を実施することで日頃の勉強を本番に向けて骨太なものにできると考えます。
そういった意味で、TOEICテスト本番の7日〜前日までの直前対策は重要です。
この記事では、直前対策でやるべき学習のポイントをご紹介します。
TOEICの全体的な直前対策に必要なこと
テスト本番を目前にした受験者は学習面と健康面のコンディションをしっかり整えること重要です。
- 同じ問題集を繰り返しする
- テスト前日は体調も整える
- 前日には会場の場所を確認する
同じ問題集を繰り返しする
直前対策の期間は、これまでの勉強の復習期間と考えておいて下さい。
直前にも関わらず、新しい参考書や問題集を手にとってしまう受験者は意外と多いはずです。
少しでも新しい知識を増やしたいと思う気持ちはわかりますが、その方法は効率的ではないかもしれません。
これまでにやってきた問題集を中心にして、自分の弱点を補強してくようにするべきでしょう。
問題集:学習→回答→苦手を発見→復習→(繰り返し)
このようなイメージで英語力を上げていくのが効果的ですので、新しい問題集に手を出すタイミングは、今の問題集をコンプリートした時です。
テスト前日は体調も整える
前日までみっちりテスト対策をすることも重要ですが、夜遅くまでテスト対策に奔走しすぎるのは良くありません。
お昼すぎからはコーヒーなどカフェインが含まれている飲料はやめておき、しっかり睡眠が取れるようにしましょう。
TOEICはとにかく集中力が必要なテストです。
私の経験では寝不足のまま本番に挑むと、途中でテストが面倒に感じてしまうこともありました。
前日には会場の場所を確認する
何回も受験をしていると受験会場はだいたい同じあることに気が付くはずです。
しかし「いつもの受験会場」と思っていると、実は全然違う会場であることがたまにあります。
当日に気が付くとメンタルに大きな影響を与えますので、前日までに必ず確認しましょう。
TOEICリスニング問題を一通りやる
リスニング・セクションの直前対策として、テスト前日までにIIBCの公式問題集などを利用してリスニング問題を繰り返し回答しましょう。
リスニングは45分程度でテスト1回分を回答することができますので、『答え合わせ+解説の確認』を入れても1時間30分前後で学習を進めることが可能です。
また、本番に向けてTOEICのリスニング音声に耳を慣らさせていくことで、聞き取りをしやすくする目的があります。
パートごとではなく一連の流れを練習しよう
パートごとにリスニングの練習を続けてきた人も、Part1からPart4まで一連の流れで回答するようにして下さい。
集中するべきタイミングや、先読みのタイミングが総合的に理解できるようになります。
リスニングの直前対策のポイント
- 全パートを回答できる問題集を使って『通しで』1日一回トライする
- 2〜3回分のテスト問題を繰り返しする(複数の問題集を準備する必要はない)
- イヤホンではなくスピーカーを利用してリスニングする
イヤホンでリスニングをしている人は、直前になったらスピーカーに切り替えてリスニングにトライしていきましょう!
TOEICのテスト会場によってスピーカーの品質が異なるため「イヤホンなら聞き取れるけどスピーカーになると分からない…」という不思議な現象がおこる場合があります。
リスニングのテスト中にくしゃみをする受験者もいますので、少し雑音があるくらいの環境でリスニングのトレーニングをするのも効果的です。
TOEICリーディングの時間配分を確認する
リーディング・セクションで直前までに理解しておくべきことは、なんといっても『時間配分』です。
単語や文法の基礎学習をした方が良くないですか?
もちろんその通りです!
直前対策においても単語帳を使って語彙力を強化して、そこから文法や発音(リスニング対策)に繋げていくべきでしょう。
一方で、TOEICのスコアアップを目指したいなら『Part7の最後の問題までチャレンジする』ことに執着して下さい。
そのためには、リーディング・セクションの理想的な時間配分を把握する必要があります。
理想的な時間配分
セクション | 開始時刻 | 終了時刻 | 時間 |
---|---|---|---|
Part5 | 13:45 | 13:55 | 10分 |
Part6 | 13:55 | 14:05 | 10分 |
Part7|シングル | 14:05 | 14:30 | 25分 |
Part7|ダブル | 14:30 | 14:40 | 10分 |
Part7|トリプル | 14:40 | 15:00 | 20分 |
時間配分は人それぞれ好みがありますが、私自身は3パターンの時間配分を試してみて、こちらが効率的だと感じています。
この時間配分で各パートをすべて回答できるように、意識をしながら問題に取り組んでみましょう。
初心者の方は正答率ではなく回答数にこだわる意識が大切です。
マークできなければ、その設問は採点されないということを肝に銘じておきましょう!
ですので、初心者の方であれば以下のようなポイントも抑えておくと良いですね。
リーディングの事前対策のポイント
- 各パートの時間配分を意識する
- 1つの設問の正答率に執着しない
- リーディング・セクション全体の回答数に執着する
- 分からない問題は捨てる勇気も持ちましょう
より詳細についてはTOEIC時間配分のコツ【リーディングの時間切れを無くす】の記事をご覧下さい。
各パートの解き方のコツを確認する
TOEICはリスニングが4つ、リーディングが3つの合計7パートに分かれています。
それぞれのパートには解き方のコツが存在しますので簡単に紹介しておきましょう。
Part1(写真描写の問題)のコツ
Part1は写真の人物と風景の特徴を事前に把握するのがポイントです。
そして、答えの候補を複数思いつけると理想的でしょう。
写真の特徴は?
- 2人の女性がパソコンを見ている
- 1人の女性は帽子を被っている
- カウンターに紙コップが置いてある
答えの予想は?
- They are looking at a computer.
- One of them is wearing a hat.
- There are some paper cups on the counter.
Part2(応答問題)のコツ
Part2は短いフレーズを正確に聞き取る『集中力の維持』がポイントです。
パート全体の6割を占める疑問詞(5W1H)は音声の冒頭をしっかりと聞き取る必要があります。
・When did you arrived at the airport?(空港にいつ着いたの?)
- (A) There are two airports in this city.(この街には空港が2つあります)
- (B) Early this morning.(今朝早く)
- (C) I don’t care about it.(気にしませんよ)
Part3・4(会話・説明問題)のコツ
Part3とPart4は長めの音声が流れるから、内容をしっかり把握するために『設問の先読み』がポイントになります。
この画像のように、最後の設問が読み上げられている最中に、次の音声の設問をそれぞれ確認しておきます。
先読みに余裕がある人は『選択肢の先読み』もできれば理想的です。
そうすることで内容を事前にある程度理解することができ、音声を聞きながら設問をマークしていけます。
Part5(短文穴埋め問題)のコツ
Part5は文法と語彙の問題が出題されるため、知識があれば正解でき、知識がなければ消去法という回答手法になります。
ただ、時間はありませんので1つの設問の正答率にこだわるのではなく、とにかく多くの設問に挑戦しましょう。
分からないと思ったら20秒待たずに適当にマークする勇気も必要です。
・We would expect a significant ____ in transaction because we installed the new software.
(新しいソフトウェアを導入したので、注文処理の回数が減ることを期待しました。)
- (A) vacation(休暇)
- (B) placement(配置)
- (C) reduction(減少)
- (D) substance(物質)
Part6(長文穴埋め問題)のコツ
Part6は長文の最初から最後までしっかりと丁寧に読んで回答するのがポイントです。フレーズの挿入問題は長文全体を理解しておかないと正解できない。
Part7(長文読解問題)のコツ
Part7は長文を読む前に『設問』を確認するのがポイントです。
どういった内容の長文なのか把握できることがありますし、設問のヒント部分になったら落ち着いて回答するこができるようになります。
シングルパッセージのコツ
シングルパッセージは長文が10個用意されているので、回答しやすい『メール返信』や『チャット』の問題からスタートしても良いでしょう。『論評』や『社説』の長文は上級者でも難しいことがあります。
ダブル・トリプルパッセージのコツ
文章量が飛躍的に増えますが、それでも長文を最初から最後まで読みます。
時間がないと『部分読み』をしてしまいがちですが、逆に時間がかかるだけでなく、正答率も下がります。
以上が、各パートの解き方のコツです。
TOEIC直前対策の理想的なスケジュール
直前対策のタイムスケジュールは受験者のレベルによっても異なります。
1ヶ月前から集中的にテスト対策を始めたとして、おおよそ以下イメージで問題ないでしょう。
直前対策のスケジュール
- 1ヶ月前:単語・文法・リスニングの基礎学習
- 2週間前:問題集を使って模擬試験&弱点の明確化
- 1週間前:弱点の克服&テスト対策
- 前日:テストに必要な知識のおさらい
- 当日:別記事(TOEIC テスト当日にやるべき対策と注意点)
悪あがきではなく継続を!
スコアが400点の人が直前対策をすれば100点以上のスコアアップも目指せると思いますが、600点の人が直前対策だけで100点伸ばすのはかなりキツいです。
つまり、直前に悪あがきしてスコアアップを目指せるのはTOEICの平均点である500点前後までと考えられます。
英語学習もTOEICにも特効薬は存在しませんので、今回ご紹介した直前対策はサプリメント的なものだと考えて下さい。
直前対策はあくまでも肩慣らしのトレーニングと捉えて、普段からの継続的な基礎学習を大切にしましょう!
それではTOEICの本番に向けて頑張って下さいね!
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