皆さん、こんにちは。当サイト(IF30)のほろほろ(@investfrom30)です。
会社や学校から「TOEICを受けてください」と言われて、受験票をみたら『TOEIC IP TEST』と書かれいたことありませんか?
このIPテストとは一体なんなのか?
この記事ではこのような疑問にお答えしていきます。
TOEICの公開テストとIPテストの2種類があるって本当?
TOEIC IPテストの方が受験に有利だったりしますか?
TOEIC IPテストを受験するメリットとデメリットを教えて!
この記事を読めば、TOEIC IPテストとは一体何か理解することができます。
また、皆さんが『公開テスト』または『IPテスト』どちらのTOEICを受験するべきか、正しく選択できるようになります。
この記事の内容
- TOEIC IPテストとは?
- TOEIC IPテストと公開テストの『内容』の違い
- TOEIC IPテストを受験するメリット
- TOEIC IPテストを受験するデメリット
- TOEIC IPテストに関する『よくある質問集』
TOEIC IPテストとは?
この記事を読んでいる人は『TOEIC IPテスト』という言葉を目にして、それが一体なんなのか興味を持っているはず。
結論から言うと、TOEIC IPテストは学校や会社などの団体向けに実施されるTOEICテストのことです。
TOEIC L&Rの受験方法は2つ
TOEIC Listening&Readingには2つのテスト形式があり、個人で申込む『公開テスト』、団体で申込む『IPテスト』に分けられます。
それぞれにメリットとデメリットが存在しますが、両方の試験の出題形式は同じであり、難易度に違いはありません。
- TOEIC 公開テスト:個人で申し込む
- TOEIC IPテスト:団体で申し込む
TOEIC 公開テストの目的
公開テストは個人の英語コミュニケーション能力を測るための試験です。
個人で受験する場合には、IPテストを利用することはできず、『申し込み』から『テスト結果の確認』まで、すべて個人単位で行われます。
公開テストは毎回おおよそ10万人が受験することもあり、TOEICスコアが記載された公式認定証が手元に届くまでに3週間ほどかかる特徴があります。
TOEIC IPテストの目的
IPテストは学校や会社など、ある特定の集団の英語コミュニケーション能力を測るための試験です。
学校であれば英語習熟度によるクラス分けに利用されたり、企業では海外業務・海外出張などの候補者を選出するためにTOEIC IPテストが採用されているケースがあります。
10人以上の受験者が集まり、同一の施設内で受験が可能なら、IPテストを利用することができます。
公開テストと比べると、受験者が少ないためスコアレポート(個人成績書類)は5日前後で主催者である団体責任者に届きます。
私が大学生の時に、IPテストをよく利用していましたが、だいたい1週間でテスト結果が分かりました。
TOEICのIPテストと公開テストの『内容』の違い
TOEIC IPテストと公開テストは細かな部分に違いがあります。
公式サイトにある『TOEIC® Listening & Reading Testの受験制度』に詳しく書かれています。
その内容を分かりやすく、こちらの記事にまとめておきます。
TOEIC IPテスト | TOEIC 公開テスト | |
---|---|---|
受験料 | 4,230円(税込) | 6,490円(税込) |
申し込み | 団体 | 個人 |
実施方式 | マークシート | マークシート |
テスト時間 | 2時間 | 2時間 |
試験問題 | 新しい問題 | 過去の問題 |
試験会場 | 団体指定 | TOEIC指定 |
試験実施回数 | 団体指定 | 年間10回 |
受験開催人数 | 10名以上 | 10名以上 |
申し込み | 団体 | 個人 |
テスト結果通知 | 5日前後 | 30日以内 |
通知方法 | 団体に通知 | 個人に通知 |
スコア票 | スコアレポート | 公式認定証 |
このようにTOEIC IPテストと公開テストには共通している部分もあれば、大きく様子が異なる項目もあります。
この中で、知っておきたいことは出題される問題についてです。
TOEIC公開テストでは、各試験において、全ての問題が新しく作り直しされます。そのため、同じ内容の問題に出くわすことは、基本的にありません。
一方で、TOEIC IPテストは過去に公開テストで出題された問題が再利用されています。
それならTOEIC IPテストの方が有利な気がしますね!
こんなふうに感じるのですが、どちらか一方の試験が受験者にとって有利になることはありませんよ。
その理由は、TOEIC公開テストの問題用紙は持ち帰りが禁止されていること、年間10回の試験があり、毎年2,000問の問題が増え続けているからです。
TOEIC IPテストを受験するメリット
このような公開テストとの比較によって分かる、TOEIC IPテストのメリットを見ていきます。
TOEIC IPテストは安い
TOEIC IPテストはなんと言っても受験料が安いことがメリットです。
TOEIC (公開テスト) | TOEIC IP 受験者499人以下 | TOEIC IP 受験者500人以上 |
---|---|---|
7,810円(税込) | 4,230円(税込) | 3,680円(税込) |
もしも、TOEIC IPテストで集団の受験者に500人以上いれば、3,680円でTOEICを受験できます。
大学生なら大学生協で申し込みできるか確認してみて下さい。大きい会社で働いているサラリーマンの人なら、福利厚生や社員教育のために利用できる可能性があります。
TOEIC IPテストは年間の10回以上の受験ができることも
TOEIC公開テストは毎年2月と8月を除く、毎月1回(年10回)のスケジュールとなっています。
一方で、TOEIC IPテストなら、受験回数はその団体によって異なります。
私が卒業した大学では、毎月1回の開催ペースでしたので、年間12回も受験できました。
TOEIC試験をたくさん受験するメリット
TOEICの勉強をしながら、短い間隔で受験を繰り返すことで、TOEICに対する『慣れ』というものが生まれてきます。結果的にショートスパンの受験はスコアアップに繋がりやすいことは、多くの受験者が感じているところでしょう。
私も大学時代に受験料の安いTOEIC IPテストを繰り返し受験して、効率的にスコアを上げていった経験を持っています。
TOEIC IPテストは結果がすぐに分かる
TOEIC IPテストは受験後、最短5日で結果が分かります。
「今回はこういったところで失敗したな…」「今回は全問マークできたから自信あり!」こういった感情が薄れないうちに、スコアレポートが手元に届きます。
TOEIC公開テストですと、スコア通知書が郵送されてくるまでに、1ヶ月かかることもあるため、受験日の体験や感覚の記憶が薄れてしまいがちです。
TOEICの『熱』が冷めないうちに、スコア確認ができるIPテストは、受験者のモチベーションの維持に繋がる側面があります。
TOEIC IPテストを受験するデメリット
ここまで、TOEIC IPテストのメリットを解説しました。
今度は、IPテストを受験することで発生してしまうデメリットを説明します。
公式認定証が交付されない
TOEIC IPテストのたった1つのデメリットは、スコア通知は『スコアレポート』が用いられる点です。
それじゃあ、TOEIC公開テストを受験した後に送られてくる通知書は何なんですか?
TOEIC公開テストの受験後に郵送されてくる書類は『公式認定証』です。
- TOEIC 公開テスト:公式認定証(発行元:TOEIC)
- TOEIC IPテスト:スコアレポート(発行元:団体)
基本的に書かれている内容は同じですが、発行元の違いで呼び方が異なります。
スコアレポートより公式認定証の方が見栄えも良さそうですね…
確かにそのとおりですね。
TOEIC IPテストはTOEIC公式の管轄下で、特定の団体が試験を運営しているため、結局のところ『TOEIC公式による委託試験』という位置づけなんです。
TOEIC公開テストを経験した人なら分かるはずですが、受験開始から終了まで、試験監督がきっちり対応しますよね?
TOEIC IPテストは若干「ほわ〜ん」とした雰囲気の会場もあったりします。
これは裏話ですけど、TOEIC IPテストの試験管はアルバイトが多いです。
私も大学生の時に、TOEIC IP試験のバイトでお小遣いを得てました。
TOEIC IPテストに関する『よくある質問集』
最後に、TOEIC IPテストに関する質問にお答えしていきます。
TOEIC公開テストとIPテストの使い分けはどうしたら良い?
読者様がTOEIC IPテストを受験できる環境にいるなら、コストパフォーマンスを考えてIPテストをおすすめします。
TOEIC公式が開催しているかの違いはありますが、受験する目的は同じです。
TOEIC公開テストとIPテストはどちらが有利ですか?
問題形式がどちらも同じなので有利・不利ということはありません。
受験日で考えるなら、公開テストは日曜日の13時〜15時です。一方で、TOEIC IPテストは団体の指定した日時に開催となります。早朝や夜間の開催になるようなことがあれば、影響するかもしれませんね。
TOEIC IPテストは難しいって本当?
公開テストと同じレベルです。
ただし、試験ごとに全体的な難易度が異なるのは事実でして、それが「IPテストは難しい」という誤った情報になっている可能性があります。
しかし、試験ごとに難易度が異なるのは、公開テストもIPテストも同じです。
TOEICは過去に出題された問題の難易度を利用して、統計処理したスコアを受験に通知しています。
つまり、TOEICの難易度は試験ごとに違うけど、スコアは適切に調整されるということなので、IPテストだから難しいということはありません。
TOEIC IPテストの試験対策や勉強方法は?
試験対策や勉強方法も、基本的にTOEIC公開テストと同じで構いません。
≫ TOEIC時間配分のコツ【リーディングの時間切れを無くす】
このあたりの記事を参考にして、対策してはいかがでしょうか?
TOEIC IPテスト用の対策本や問題集はありますか?
公開テスト用の対策本や問題集を利用して下さい。
個人的な意見でありますが、TOEIC公式問題集で繰り返し勉強するのが効率的だと思います。IPテストも公開テストも、十分に対応できます。
関連記事:【効率的に】TOEIC公式問題集の正しい使い方【スコアアップ】
TOEIC IPテストのスコアは履歴書に書いて大丈夫?
基本的に問題ありません。
スコア表の提出がある場合はやや注意
証拠としてスコア票の提出を求める企業もあります。
この時に、非常に稀ですが、TOEIC IPテストで交付されるスコアレポートを受け付けてくれない企業もあるそうです。
お金に余裕がある人なら、万が一のことを考えてTOEIC公開テストを受験しておくと良いかもしれません。
TOEIC IPテストのスコアレポートってどんなもの?
スコアレポートに書かれている内容は、公開テストで交付される公式認定証と基本的に同じです。
スコアレポートには、受験者の顔写真は記載されません。
学校や会社でTOEIC IPテストを申し込みするには?
まずはあなたが所属している団体でTOEIC IPテストを申し込みできるか確認しましょう。
大学なら大学生協で申し込みしているか、確認するのが一番確実です。
会社員なら、総務課や人事課に確認するのが手っ取り早いはずです。
TOEIC IPテストの平均点は?
TOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2019 という公式資料に記載されています。
それによると、公開テストのほうが全体の平均スコアが高いみたいです。
- IPテスト全体の平均スコア:471点
- 公開テスト全体の平均スコア:580点
関係のない団体のIPテストを利用できますか?
基本的にできません。
大きめの学習サークルなどであれば、IPテストを提供していることもあります。
また、卒業した大学でIPテストを受験できることもあるみたい。
TOEIC IPテストの結果はオンラインで見れますか?
見れません。
スコアレポートが主催者に送られてから、個人に配布されることが多いです。
受験後5日から7日で手元に届くかと思いますので、オンラインが利用できなくても、比較的すぐに結果が分かります。
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