TOEICの点数(スコア)から見る英語レベルは?【100点ごとの目安を解説します】

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TOEICのスコアから見る英語レベルは?【目指すスコアが分かります】 TOEIC
眼光の鋭い青色の小鳥

TOEICの点数の目安や基準を知りたい人

「TOEICの点数に応じて、何ができるようになるのか知りたい!就職や転職の時に履歴書に書ける点数の目安ってあるのかな?他の受験者がどれくらいの点数を取っているのかも含めて教えて下さい!」

このような要望にお応えします。

この記事の内容

  • TOEICスコア別の英語レベル
  • TOEICの平均点とスコアの分布
  • 新卒時の就職活動で有利な点数
  • サラリーマンのキャリアアップに有利な点数
  • 転職時に有利な点数
  • TOEICのスコアを上げる勉強法

TOEIC点数(スコア)別の英語レベルの目安

履歴書に書けるTOEICの点数の目安が知りたいなぁ

どれくらいならアピールできる?

TOEICの600点ってどれくらいの英語レベルなの?

英検なら何級くらいに相当する?

TOEICの勉強をしていると、達成したスコアや、これから目指すべき英語レベルが気になることがあります。

この点数ならこれくらいの英語が理解できて、こんなことができるんだ!」と目安が分かれば、TOEICや英語の勉強もモチベーションが上がるはず。

また、これから就職活動を始める人、キャリアアップを目指したいビジネスマンなら、その会社や業界で必要な英語レベルを予想できるものです。

その英語レベルを考えながら、TOEICスコアの目標を設定して、勉強すれば効率的な学習に繋がります。

このような資料を参考に、当サイトinvestfrom30で独自に8つのスコア帯にグループ分けをしました。

TOEIC L&Rの点数を英語レベルに置き換えていますので、TOEIC S&Wの点数については言及しておりません。

TOEICのテスト種類とは?
TOEIC L&R:Listening & Reading
TOEIC S&W:Speaking & Writing

300点未満の人の英語レベル

英検レベル階級レベルレア度
5~4級未経験者

300点未満の方は、まだまだ英語の基礎がない段階かと思われます。

英会話レベル

知っている英単語の聞き取りによって、なんとかコミュニケーションが取れるような状態です。
ただし、会話を続けることは困難でしょう。少しでも英会話のスピードが上がると、会話について行けなくなります。

読み書きレベル

知っている英単語が続くとても短いセンテンスを、なんとか読み書きできるレベルと思われます。文脈に対して正しい英単語や文法を選択することは困難でしょう。

資格としての効果

履歴書にこの点数を書いてしまうと『英語ができない』というメッセージを相手に与えてしまう可能性があります。

英語やTOEICの勉強を始めたばかりと思いますので、諦めずに勉強を続けましょう!

300点〜395点の人の英語レベル

英検レベル階級レベルレア度
3級初心者

300点〜395点の人も、まだまだ英語の基礎が足りていないような状態です。
英語の勉強を難しく感じやすい時期かと思われます。ここで心を折れずに、愚直に頑張ってほしいと思います。

英会話レベル

非常に簡単な挨拶程度であれば、ある程度コミュニケーションが取れるかと思われます。
しかし、簡単な世間話をしようとしても、会話が頻繁に中断する可能性があります。

読み書きレベル

非常に簡単なセンテンスであれば、意味を理解して読み書きができると思われます。
文脈に対して正しい英単語や文法を使用できないことが多いはずです。

資格としての効果

このスコア帯も資格としてあまり有効ではありません。「いま英語の勉強のしている」というアピールに使える程度でしょう。

400点〜495点の人の英語レベル

英検レベル階級レベルレア度
3~準2級中級者

400点〜495点の人は、ようやく英語の基礎が出来上がってきたような段階です。
ここから勉強を重ねると、飛躍的にTOEICのスコアも伸びていきやすいので、継続してみましょう!

英会話レベル

基礎的な短文や長いセンテンスの部分的な聞き取りができるようになってきます。
おおよそ「何について話をしているか」分かるようになるはずです。

しかし、意見を言ったり、複雑な内容は理解できないことが多いでしょう。

読み書きレベル

基礎的な高校レベルの読み書きができるような状態と思われます。
まだまだ、文脈に対して正しい英単語や文法を使えないことが多く、情報の整理も不正確ですが、短文であれば理解できることが増えてきます。

資格としての効果

このスコア帯もまだ履歴書などには書かなくて良いと思われます。
どうしても書きたい人だけが書く点数だと考えられます。

500点〜595点の人の英語レベル

英検レベル階級レベルレア度
3~準2級中級者

500点〜595点の人は、英語の基礎力がつき、英語で出来ることが増えたと実感できるはずです。

このスコア帯はTOEIC受験者のマス層です。
500点未満の人はまず、このスコアを目安に勉強することをおすすめします。

英会話レベル

基礎的な短文は理解できることが多くなるでしょう。
長文では部分的に理解できる箇所が増え、おおよその内容を把握できますが、詳細までは分からないと思われます。

簡単な意見を述べることができるようになりますが、文脈は理路整然としません。

読み書きレベル

基本的な日常会話で使われる英単語の多くが理解でき、読み書きがスムーズに感じられる場面も増えるかと思います。
長文でなければ、意見を文字にしたりすることもできるようになります。

資格としての効果

TOEICの平均点が580点前後と言われていますので、履歴書にようやく書くことができる点数と考えられます。

しかし、積極的なプラス評価にはなりにくいため、さらなるスコアアップを目指したいところ。

600点〜695点の人の英語レベル

英検レベル階級レベルレア度
2級中級者★★

600点から695点の人は、おおよその英語力が出来上がっていますが、ぎこちない部分が所々見受けられる状態です。

TOEICのスコアアップのひとつの壁になりやすいと言われています。
英語の勉強の他に、TOEICのテスト対策も必要になってくるスコア帯と考えられます。

英会話レベル

短文や長文も比較的聞き取れるような状態になっていると思われます。
しかし、数値や具体的な待ち合わせ場所など、詳細情報になると漏れが見られます。

自分の意見をある程度言えるようになり、相手にも伝わることが増え始めます。

読み書きレベル

基本的な文章や単語を理解できるようになり、ひとつのまとまったセンテンスとして、情報を処理できるようになってきます。

前後の文脈からある程度正しい英単語や文法を選択できますが、複雑な文章ではまだミスが多く見られるでしょう。

資格としての効果

多くの上場企業が社員に期待するTOEICスコアが600点前後と言われています。
そのため、履歴書に記入すれば、アピールポイントになると考えられます。

2013年度実施の上場企業における英語活用実態調査の社員に期待するTOEICスコアのグラフ
(出典)上場企業における英語活用実態調査 2013年度実施分より

就職活動やキャリアアップでTOEICを活用したい人は、600点を1つの目安にすると良いでしょう。

700点〜795点の人の英語レベル

英検レベル階級レベルレア度
2~準1級中級者★★★

700点〜795点の人は、自分でもある程度、英語ができると感じ始めていると思います。ビジネスで英語を使うには、もう少しだけ、努力が必要な点数です。

英会話レベル

短文であればほとんど問題なく英会話ができます。
長文でも比較的コミュニケーションが取れるようになってきているはずです。

相手の会話のスピードが速くなると、追いつけなくなるかもしれません。
仮定法などのイレギュラーなモノには、対応ができない可能性があります。

自分の意見を短めのセンテンスに複数分ければ、相手も理解できるくらいの英会話が可能かと思われます。突発的に始まる英会話には、対応ができないこと多いでしょう。

読み書きレベル

比較的複雑な文章でも理解できることが多くなります。難易度の高い英単語でなければ、英字新聞なども読めることがあります。
裏付けとなる根拠や情報などは、詳細部分までは理解できないかもしれません。

複雑で比較的長めの文章を書くことができるようになります。
英単語や文法をしばしば間違えますが、おおよそ相手に理解ができる文章を書けることが増えてきます。

資格としての効果

履歴書に記入すれば、多くの企業が目を留めるようになるはずです。

上場企業が海外業務チームに所属する社員に求めているTOEICスコアが、700点前後と言われています。

英語をビジネスで活用したい人が『挑戦権』を得られる点数の目安と捉えましょう。

800点〜895点の人の英語レベル

英検レベル階級レベルレア度
準1級上級者★★★★

800点〜895点の人は、英語を活かして仕事ができる英語力が備わっています

TOEICで800点を超えるのは、全体の約6%ほどです。
ここからは英語力と正確な回答力が必要になってくるため、スコアアップの限界を感じ始める人も増えてきます。

英会話レベル

長文で複雑な内容でも聞き取りができ、自分の意見も具体的に説明ができることが多くなります。周りの人からも「流暢な英語」と評価されることがあるかもしれません。

人によっては、英会話している『夢』を見ることもあるようです。

読み書きレベル

高度で複雑な内容の文章でも読み取れることが多くなります。
日常やビジネスシーンで出てくる英単語で、分からないモノも少なくなっている状態と思われます。

日英・英日の翻訳や通訳を行える人も出てくるスコア帯です。

資格としての効果

このスコア帯が履歴書に記載されていると、かなり目を引くはずです。海外本社とコミュニケーションが必要な外資系企業でも、十分に条件を満たせることが多くなるでしょう。

日本の大手企業でも、海外赴任をする社員には800点以上の点数を求めるケースがあるようです。

このスコア帯からの注意点

このスコア帯になると、企業の注目度が高くなります。そのため、実際に英語による職務経験があるかも重要視され始めます。

というのも、このスコア帯から実際の英語力を伴わない『TOEICマニア』と呼ばれる人が、一定の割合で紛れ込んできます。

企業側もトータル的なバランスを重視しますので、本当に英語を仕事にしたい人は、この点を理解しておく方が良いでしょう。

900点〜990点の人の英語レベル

英検レベル階級レベルレア度
1級プロ★★★★★

英語を使った業務を一人で完結できるほどの英語力が備わっているはずです。

900点〜990点の人は、TOEIC全体の3%以下と言われています。

英会話レベル

長文でやや専門的な内容でも、詳細な部分まで聞き取りができると思われます。

自分の意見を正しい英単語や表現を利用して、適切に伝えることができるようになります。

読み書きレベル

複雑でやや専門的な内容でも、詳細な部分まで読み取りができると思われます。
専門用語があったとしても、前後の文脈から、おおよその内容を推察できるはずです。

TPOにあった正しい文法表現や英単語を選択して、英文を書けると思われます。

資格としての効果

このスコア帯は、業務のほとんどを英語で行う企業には非常に魅力的な人材と見なされるはずです。

ただし、900点を超えるスコアホルダーは『TOEICマニア』が多いという判断もあります。

TOEICスコアと業務上の英語力に乖離があると、企業を落胆させる可能性があるため、結果的に、それまでの実務経験が重要視されることを理解しておきましょう。

TOEICの平均点とスコアの分布

ここまでスコア帯別の英語レベルについて、解説をしてきました。

TOEICの公式サイトを見てみると、過去の試験の平均点やスコア分布を確認することができます。

他の受験者と比較して、自分の英語レベルがどれくらいか把握するのに役立てましょう。

TOEIC L&Rの平均点

TOEIC L&Rの平均点は、それぞれの試験で、毎回580点前後です。

595点まで到達できる受験者は全体の53%前後と言われています。
これからTOEICを始める人は、このあたりの点数を英語学習の目安にすると良いかもしれません。

スコアの分布

こちらは2020年1月に実施されたTOEIC L&R(第247回)のスコア帯分布を、当サイトでグラフにしたものです。

これを見ると、495点〜640点くらいがTOEICのマス層であることが分かります。

295点前後は伸び率が高くなっています。
このあたりは受験するほど点数が上がる、楽しい時期です。

TOEIC L&R 第247回の公式データから作成したスコア分布
TOEIC L&R 第247回の公式データより作成(受験者数:111,093人)

一方、795点を超えると、一気に割合が減ることが分かります。
このあたりから、高い正答率が求められるため、非常にハードルが上がります。

ほろほろ
ほろほろ

上級者になると、どこまで上を目指すかという悩みも出てきます。

個人的な意見ですが、コストパフォーマンスを考えて、サラリーマンがTOEICスコア800点の目指すべき理由という記事を書いています。

新卒時の就職活動で有利な点数

新卒の就職活動でTOEICをアピールポイントにしたい場合は、就職を目指す業界のTOEIC平均スコアを参考にするとよいかもしれません。

TOEIC公式ページに一般社員と新入社員のTOEICスコアのデータが記載されています。

新入社員 TOEIC Listening & Reading
(出典)新入社員 TOEIC Listening & Reading

アピールする場合には、業界の平均スコア以上を目指すと良いでしょう。

英語が必要な業界か見極める

ただし、その業界で英語が利用されるという大前提がありますので、平均点が400点台の業界では、TOEICをアピールに使うのは少し的が外れているかもしれません。

どの業界でも英語ができる人は重宝されますが、英語に精通した専門家が海外業務をやっている場合が多く、あまりアピールにならない可能性もあるかと思います。

サラリーマンのキャリアアップに有利な点数

在職中のキャリアアップに有利なTOEICの点数は、各業界で異なりますので、先程の業界別の平均スコアをご覧頂ければと思います。

それを踏まえて、英語を中心としたキャリアアップには、当然ながら英語が必要な部署に、前進していくことが大切です。

どの企業でも、海外出張や海外赴任を任される社員は『出世コース』であることがほとんど。その選抜にTOEICスコアを利用してる企業もあるようで、平均スコアで620点から635点あれば、対象になりやすいそうです。

海外赴任や海外出張者に求めるTOEICスコア
出典:英語活用実態調査2019(企業・団体)

そんな高得点は必要ないんだ!意外だなぁ!

と感じた方は、積極的にTOEICや実務に挑戦すると良いかと思います。

転職時に有利な点数

転職で有利なTOEICの点数は転職先の条件によって大きく影響されてしまいます

私の個人的な経験ですが、700点以上あれば外資系の企業からも声がかかりやすい印象です。

私が勤めている医療機器メーカーも外資系なのですが、営業職でも英語が必要なケースがあるため、採用面接の際にはTOEICの点数が600点以上ある志望者を、優先的に面接することがほとんどだそうです。

転職とTOEICは組み合わせが悪い?

履歴書や資格欄などにTOEICの高得点が記入されていると、とても目を引くことは間違いありません。

ただし、転職時にはTOEICの点数より、実務経験が重宝されるという現実があります
転職では一般的に『即戦力』が期待されるため、TOEICの点数は『おまけ』程度に見なされることが多いです。

特に、海外事業部やマーケティングなどへの転職希望なら、英語はできて当たり前という大前提のもと、面接をされることがほとんどでしょう。

私は何度か面接に同席をした経験があるのですが、TOEICは900点台だけど、実務経験が無く、実際には英会話ができない転職希望者が、採用に至らなかったことを目の当たりにしています。

英語を仕事にしたい → TOEICで高得点を取る → 転職活動する

という考えの転職希望者が多いようなのですが「実務経験はどうですか?」という質問に、「これから経験を積みたいと思います」という返答では、なかなか合格が貰えないのが現実です。

TOEICのスコアを上げる勉強法

TOEICのレベルに関する情報を網羅的に解説してきました。

最後に、自己学習やキャリアアップでも使えるTOEICスコアを、効率的に上げるための勉強方法を紹介して、この記事を終わろうと思います。

TOEICのスコアを上げたいなら

英語をどんどん勉強してTOEICのスコアを上げるぞ!

と考えている人は、非常に素晴らしい心構えです。

ただ、ひとつ質問をしたいのですが「勉強の方向性は決めました?

方向性?英語を勉強すれば良いんじゃないの?

はい。そのとおりです。でも、どういった勉強をするかという具体的な方法は決めてないのではないでしょうか?

少し混乱するかもしれませんが、TOEICの点数を上げたいなら、手当り次第に英語を勉強すれば良いわけではありません。

効率的なスコアアップには『TOEICの勉強』が必要なんです。

TOEICのルールはいつも同じ

TOEICの問題数・出題形式・制限時間は、どの回の試験であっても同じです。
そのため、とても対策が立てやすい試験と言われています。

とりわけ、時間を意識したリーディングの攻略方法などは、知っているのとそうでないとで、テスト結果に大きな差が出てしまいます。

そのような時間管理の方法をまだ知らない人は「【うまくいかない人】TOEICの時間配分のコツ【意識を変えよう】」という記事を参考にしてみて下さい。

参考書はたくさんいらない

TOEIC対策にたくさんの参考書を用意して読み漁る人がいますが、効率が悪くなるかもしれません。

TOEICは基本的な日常会話やビジネス英語が利用されているため、TOEICに関係のない参考書を利用する必要はあまりないと思います。

TOEICの勉強を効率化させるツールは『TOEIC公式問題集』だと感じます。
公式問題集を揃えて、繰り返し模試を行うことで、TOEICのスコアアップに繋がり、それが結果的に『英語力』を養います。

公式問題集の効率的な使用方法は「TOEIC公式問題集の正しい使い方」という記事で徹底解説をしています。

これから、TOEICの勉強を始める方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

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