この記事が参考になる人
TOEICの英単語学習に便利な単語帳を知りたい!
ひと通り単語帳を暗記したけどTOEIC本番では知らない単語が出てくる…
効率的な英単語学習がしたい!
この記事では、このような要望や疑問にお答えします。
TOEICに出題される英単語を集中してブラッシュアップするために、TOEICの神と称されるTEX加藤氏が手掛けた『金のフレーズ』をご紹介します。
この記事を書いている人
この記事を書いているIF30の管理人ほろほろ(@investfrom30)は、10年の英語学習のグランクのあとに、勤務先で必須化となったTOEICに挑戦して4ヶ月で860点を達成しました。
3歳児の子育ての最中でしたので、1日の勉強時間は1時間程度しか確保できませんでした。
そのため、効率的な勉強方法を考えながらTOEIC対策しました。
(参考)TOEIC 860点超えを達成した勉強法【4ヶ月で攻略可能】
TOEICでのスコアも評価され、現在は外資系の医療機器メーカーで英語を使った実務を行っており、さらに英語力を高めている最中です。
私の経験から効率的なTOEIC対策の方法をまとめた、TOEIC 高得点ロードマップ【ここから始めよう!】もぜひ活用してください。
趣味の一環としてさまざまなTOEICの参考書や問題集で学習を継続しています。
大学では英米語学科を専攻して言語学についても学びました。
その知識から『金のフレーズ』のメリットやデメリットを解説できるかと思います。
この記事の内容
- 『金のフレーズ』をおすすめする理由
- 『金のフレーズ』を使ってみた感想
- 『金のフレーズ』の効率的な使い方
『金のフレーズ』をおすすめする理由
おすすめできる理由は3つあります。
- 1,000単語とボリュームは少ないが凝縮されている
- TOEICに出題されやすいフレーズを覚えられる
- TOEIC対策だけではなく実用的なフレーズが多い
1,000単語とボリュームは少ないが凝縮されている
『TOEIC特急シリーズ』のなかでもダントツで人気のある本書ですが、私たちが考える一般的な単語帳とは雰囲気がすこし異なります。
それはTOEICによく出題されるフレーズとして、英単語を学ぶことができる点です。
収録されている単語(フレーズ)数も1000語しかありません。一般的な単語帳には見劣りします。
しかし、著者であるTEX加藤氏が実際にTOEICテストを受験して出題されたフレーズを元に『出題されやすいものだけ』を選別しています。かなり濃いコンテンツというわけです。
TEX加藤氏を知らない人のために補足しておくと、2011年〜2013年のTOEIC公開テスト全26回すべて「990点」という偉業を成し遂げたTOEICの神です。
1000語だと少なく感じるけど大丈夫?
というような疑問を感じるかもしれませんので、この部分に関して説明をしておきます。
TOEICで500点前後をクリアできる基礎単語を習得している人なら、本書に収録された1000語をしっかり抑えることで、さらにブラッシュアップできます。それくらい厳選された1000語がフレーズともに収録されていますから安心してください。
TOEICに出題されやすいフレーズを覚えられる
TOEICを何度も受験すると分かってくるのですが、TOEICテストでは『TOEICらしい』英単語やフレーズというものが確かに存在します。
例えば、以下のようなフレーズはTOEICらしいなと思います。
- a copy of the book:一冊の本
- a job opening:求人
そこまで難しいフレーズではありませんが、TOEICでは結構出題されますね。
こういったフレーズを知っていると、リスニングもリーディングも正答率が良くなります。
TEX加藤氏はTOEICに馴染みのあるフレーズにフォーカスして、収録する英単語を選んでいるそうです。
金のフレーズを学習すれば、その内容がそのままTOEICテストに出題される可能性が高いです。
本書を効率的なTOEIC対策に使う理由はこのあたりにあります。
TOEIC対策だけではなく実用的なフレーズが多い
TOEICの学習を実際の英語実務に繋げていきたいと考えている人は多いかと思います。
私もそんな一人だったのですが、現在は外資系の医療メーカーの営業として英語実務もやっています。金のフレーズで覚えた表現をそのまま利用することが結構ありますよ。
例えば、こんなフレーズはとても重宝しています。
- a regularly updated list:定期的に更新されるリスト
- research findings:調べて分かったこと
TOEICに関係なく「金のフレーズで勉強していて良かったー!」と思えることが頻繁にありますよ。
TOEICテストを超えて、英語実務でも役立つ一冊です。
『金のフレーズ』を使ってみた感想
金のフレーズのユーザーとして率直な感想をご紹介します。
- レベル別に単語(フレーズ)学習がしやすい
- 丁度良いサイズ感で勉強しやすい
- リスニング音源もダウンロードできる
レベル別に単語(フレーズ)学習がしやすい
金のフレーズは以下のようにレベル別の単語(フレーズ)が収録されています。
- 600点レベル:助走の400語
- 730点レベル:加速の300語
- 860点レベル:飛躍の200語
- 990点レベル:頂点の100語
このように600点〜700点を達成するために必要な単語のボリュームが大きいです。
とはいえ、860点を達成している私でも、600点レベルで「あ!この知識抜けてるな」という単語が所々ありましたので、知識の補完にも最適です。
丁度良いサイズ感で勉強しやすい
金のフレーズは『新書』サイズですので、とても勉強しやすいサイズです。
ページ数も260前後ですので、そこまで厚みもなく持ち運びもいい感じな気がします。
移動中などのスキマ時間や、就寝前のベッドで英語学習をしているという人なら丁度良いサイズです。
単語学習は『繰り返し』が重要ですので、小さなポイントかもしれませんが、個人的には金のフレーズのサイズ感は絶妙に良いです。
リスニング音源もダウンロードできる
単語学習をするときには発音も気にしながらやると、英語力が全体的に上がりやすいと言われています。
IF30が単語帳の選択基準として『音声CD付き』のものをおすすめする理由でもあります。
金のフレーズは音声CDは付いていませんが、音声を無料ダウンロードすることができます。
朝日新聞出版のこちらのページからダウンロード可能ですので、購入する前にどのような音声なのか確認してみはどうでしょうか?
金のフレーズの気になる点
実際に使ってみて1つだけ気になったのは『発音記号の記載がない』ことです。
私は発音記号を見ながら単語学習をしてこともあって、知らない単語を見たときにググるという手間が発生しました。
ただ、フレーズで覚えるコンセプトがありますので、仕方ない部分かと思います。
『金のフレーズ』の効率的な使い方
金のフレーズで効率的に単語学習をするための使い方について解説をします。
効率的に使うためのコツはこちらのとおりです。
- まずはひと通り読破する。付箋を貼りながらやろう!
- 苦手ポイントを中心に繰り返し反復練習する
- 発声しながらリスニング力も強化する
- 公式問題集で本番を想定しながら回答力も強化する
まずはひと通り読破する。付箋を貼りながらやろう!
どのスコア帯にいる人も、最初からやっていきましょう。
900点ホルダーの人であっても「こんな表現あったんだ」と感じるはずです。
ひと通り最初からやっていき、知らない単語(フレーズ)に『付箋』を貼っていきます。
実際に私はこんな感じで付箋を貼って学習を進めています。
半透明になっているこんなポストイットがかなり重宝しますよ。
ガツガツ貼っていくことになるので、Amazonとかのまとめ買いを利用するとお得です。
付箋を貼っていくことで、あなたの弱点が凝縮された『オリジナル単語帳』が完成します!
2000枚入りの半透明ポストイット ←こちらがお得だと思います
苦手ポイントを中心に繰り返し反復練習する
とりあえず最後まで付箋を貼りながら読破すれば、次は付箋を貼った『苦手ポイント』を中心に繰り返し学習を進めましょう。
この時に大切なことは、とにかく『繰り返し』やることです。
単純に単語として暗記したものは、短期記憶となり定着しません。
発声しながらリスニング力も強化する
単語学習では『発音』も意識して同時に学習することで、リスニング力を強化できますよ!
自分で発音できない単語は、どうしても知っている単語に半強制的に置き換わります。
Coincidence(偶然の一致)→ 勝手に変換 → Convenience(便利さ)
これがリスニングが伸びない原因の一つです。
単語学習の段階から正しく発音できるように心がけましょう。
無料の音声を聞きながらでも十分にリスニング力を鍛えられますし、ワンランク上を目指すなら『英語耳』という発音練習に特化した参考書を利用してみて下さい。
発音に苦手意識がある人は多いですが、覚える内容はシンプルなものばかりです。
公式問題集で本番を想定しながら回答力も強化する
金のフレーズを完璧に暗記しても、TOEICで高得点を達成できるわけではありません。
頻出単語を補完しながら、実際に問題を回答していくアプローチも大切ですよ。
とはいえ、金のフレーズをやりながら公式問題集に挑戦すると「あっ!金フレに載ってたヤツだ」という場面によく出くわすので、やはり学習効率の高さは際立っています。
最後に
フレーズで重要な英単語を覚えられる金のフレーズはTOEIC対策に有効活用できる一冊です。
私はTOEICでもビジネス英語でも「金フレやってて良かった!」と感じていますので、英語力を伸ばしたい人は検討する価値が十分にあると思います。